ハンカチーフの日
「ハンカチーフの日」は、フランスのルイ16世の王妃マリー・アントワネットが国内のハンカチはすべて正方形にするようにという布告をルイ16世に出させたことから、マリー・アントワネットの誕生日11月2日に近い祝日を記念日とし、1983(昭和58)年に日本ハンカチーフ連合会が制定しました。
昔は長方形や三角形など様々な形のハンカチが存在しており、貴族はハンカチに豪華な飾りをつけたり、華やかな刺繍をつけることによって、自分がどれほど贅沢なのかを自慢する道具でもありました。
マリー・アントワネットがなぜ正方形に統一させたのかは不明となっています。
あのハンカチはルール上では違反だった
“ハンカチ”とは、主に身だしなみとして日常的に用いられる通常は四辺を一にする正方形の布のことで、ハンカチーフの省略形であり“手巾(しゅきん)”ともいいます。
元は発音そのままにハンカチーフと呼ばれ、ハンカチと略称されています。
洗った手を拭く、汗を拭うなどに使われ、欧米では鼻をかむことなどにも使われるそうです。
ハンカチの起源は現在よりも遥かに遡り、紀元前3000年頃のエジプト文明の頃には存在していたとされ、飾りのされた麻製と思われる布の発掘が認められたことから、ハンカチがすでにこの時代の身分の高い人物の持ち物であったことが推測されました。
日本におけるハンカチの普及は、洋装が導入された明治時代以降になります。
日本でハンカチといえば“ハンカチ王子”を連想する方も多いと思います。
斎藤佑樹選手は高校野球でそのルックスと投球内容から絶大な人気を誇り、甲子園の決勝において田中将大選手との投げ合いは当時の日本を大きく沸かせました。
試合中にハンカチで上品に汗を拭っていたことから“ハンカチ王子”の愛称がついたのですが、このマウンド場でハンカチを使う行為というのは実はルール違反に該当するのです。
というのも野球規則に“投手が如何なる異物でも、身体につけたり、所持すること”は禁じられており、本項に違反した投手はただちに試合から除かれるとあります。
これは、ボールにいかなる加工も出来ないようにするため設けられた規定で、実際に加工したかどうかの有無は問われません。
ハンカチにグリースや凶器を仕込むことも考えられないこともないのですが、ハンカチが異物に該当するかどうかは異物の定義がされてない以上なんともいえないのが現状です。
当時の斎藤佑樹選手の場合は、審判が異物ではないと判断した、あるいは多くの人々がハンカチ王子に好感を抱いていた状況を鑑みると違反とはできなかったことが考えられますが、もし異物を理由に退場処分を下されても問題はありません。
ただし、注意はされたのかそれ以降斎藤佑樹選手がマウンド上でハンカチを使うことはなかったようです。
これは異物の定義がされてない野球規則の問題であり、“マウンド上で異物を使用しても違反とならなかった”という前例ができてしまった以上、悪用される可能性が出てしまいます。
いつか大問題に発展しないうちに解消されると良いですね。
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