麺の日
「麺の日」は「1111」が麺の細長いイメージにつながることから、1999年(平成11)に全国製麺協同組合連合会が制定しました。
日本には様々な麺料理が存在しているため11月11日の「麺の日」以外にも7月2日の「うどんの日」、8月2日の「カレーうどんの日」、10月26日の「きしめんの日」、11月3日の「チャンポン麺の日」など麺料理に関する記念日がたくさん制定されています。
年越しそばを食べる理由
“麺”とは食品の一種で、小麦粉(あるいは、蕎麦粉、米粉など各種の穀類の粉やデンプンなど)に水と塩などを加えた生地を細く長くしたものです。
世界各地には様々な食材を原料とした多種多様な麺が存在しており、麺を調理した麺料理となるとそのバリエーションは数え切れないほどになります。
日本では中国を上回る普及ぶりを示したラーメン、旧来からのそば・うどんをはじめ、近年はパスタ類も一般化しており、そうめん、冷麦なども含めると世界でもトップクラスの麺類愛好国です。
一年中麺料理は食べることができますが、夏場のそうめんなど季節によって好まれる麺は違ってきます。
そしてこの時期は気温が下がっていくことから暖かい麺料理が好まれ、年の瀬になると“年越しそば”を食べる為に行列をなしている光景は多くの方が見た事があると思います。
なぜ大晦日に年越しそばを食べるようになったのでしょうか。
年越しそばを食べる風習は江戸時代から始まったようです。
江戸時代には毎月の最後の日を晦日(みそか)といい、大晦日は晦日のうち一年の最後の日になるので大晦日といいます。
当時は毎月の月末最終日となる晦日にもそばを食べる習慣があり、“晦日そば”と呼ばれていました。
晦日そばの始まりは月末は商家が集金や棚卸しで忙しく、そばの出前をとって使用人の労を労っていたことにあるようです。
江戸から明治になり新暦になると毎月の最後の日を晦日という言い方が廃れ、年末の12月31日だけを大晦日というようになり、それに伴ってそばを食べる晦日も年末の大晦日だけになっていきます。
やがて毎月の月末に食べる晦日そばの習慣はなくなり、12月31日の大晦日にそばを食べる習慣だけが残り、この日が元旦の前日であることから“年越しそば”となったと言われています。
年越しそばは縁起物と言われており、長寿・金運・厄除け・健康・開運など様々な意味があります。
“長寿”はそばは長く伸びるので延命長寿や身代が細く長くのびるようにとの願いが込められており、そばの形からきています。
“金運”は江戸時代の金細工職人が散らかった金粉を集めるために使っていたのがそば粉であることが由来です。
職人たちは仕事納めの時にそば粉を練った団子で飛び散った金粉を拾い集め、そのそば団子を水の入ったタライに浸けるとそば粉が解けて金粉がタライの底にたまるという仕組みになり、“そばは金を集める”として縁起物とされました。
“厄除け”はそばは他の麺類に比べて打っている時も茹でている時も切れやすいなっているので、“一年の苦労や災厄を切り捨てる”という意味があります。
“健康”はそばは風雨に強い植物であることからきています。
“開運”は鎌倉時代に博多の承天時(福岡市)では、年を越せない貧しい町人たちに“世直しそば”としてそば餅を振る舞っていました。
すると翌年から皆に運が向いてきたという言い伝えが由来です。
どれもそばに関係してるので普段は年越しうどんにしている方も、今年は年越しそばにしてみてはいかがでしょうか。
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