シンデレラデー
「シンデレラデー」はこの日が夜の12時までに帰らなければならないシンデレラのように、1年で一番夜の時間が気になる日であることが由来です。
シンデレラが夜の12時になると魔法が解けてしまうため時間にかなり気にしていたように、現代でもこの日はカウントダウンをやるように1年で1番12時になるのを気にする日になります。
ガラスの靴だけ消えなかった理由
“シンデレラ(英:Cinderella)(仏:Cendrillon)”とは童話の一つで、またその主人公の名前であり、和名は“灰かぶり姫”あるいは“灰かぶり”と呼ばれます。
グリム兄弟やシャルル・ペローなど多くのバージョンがありますが、日本ではペロー版のシンデレラが有名です。
英語の“cinder”やフランス語の“cendre”などはいずれも“燃え殻”や“灰”を意味し、上記の作品名もこれらの派生形であり、和訳名の“灰かぶり姫”もこれらを汲んだものになります。
文学としてだけでなくオペラ・バレエ・映画・アニメなど様々な二次作品が作られており、ディズニープリンセスのなかでも高い人気を誇っています。
バージョンによって細部は異なるものの、話の大筋としては以下の通りになります。
シンデレラは、継母とその連れ子である姉たちに日々虐めを受けていました。
ある日、城で舞踏会が開かれると姉たちは着飾って出かけて行きますがシンデレラにはドレスがありませんでした。
諦めかけていたシンデレラを、不可思議な力(魔法使い、仙女、ネズミ、母親の形見の木、白鳩など)が助け、準備を整えますが魔法は午前0時に解けるのでそれまでに帰ってくるようにと警告されます。
舞踏会でシンデレラは王子に見初められますが、0時の鐘の音に焦ったシンデレラは階段に靴を落としてしまいます。
王子は靴を手がかりにシンデレラを捜しますが、姉2人も含めシンデレラの落とした靴はシンデレラ以外の誰にも合いませんでした。
そしてシンデレラは王子に妃として迎えられるのでした。
翻訳によってはシンデレラは本来“エラ”という名前なのですが、灰で汚れた姿を継母達が“灰まみれのエラ”つまり“シンダーエラ”と馬鹿にしてからかった事から、シンデレラと呼ばれる様になり、王子と結婚したときにエラ妃となったという記述がつく場合もあるようです。
ここである一つの疑問が浮かびます。
舞踏会に行くドレスや馬車などは魔法で作り出された0時になると解けてしまうのですが、なぜガラスの靴だけは消えなかったのでしょうか。
作者のペローによると靴だけは現物を渡していたと言われています。
物語の重要なキーアイテムであるガラスの靴も消えてしまうと、大団円を迎えることができなくなってしまうので仕方なかったのかもしれませんね。
日本にこの“シンデレラ”が紹介されたのは1886年に“郵便報知新聞”が発表した“新貞羅”や翌1887年に菅了法翻訳による“西洋古事神仙叢話”にある“シンデレラの奇縁”があります。
1900年に坪内逍遥が本名の坪内雄蔵名義で高等小学校の教科書用に“おしん物語”の題名で書かれ、ここではシンデレラは名前を“おしん”とされ、登場人物や小道具なども日本風にアレンジされました。
シンデレラというサクセスストーリーは古来より人を惹きつける魅力があるのか、日本の御伽草紙にも“鉢かづき”という似た物語があります。
母親が病死する前に“お前の将来が心配だ”という理由で鉢を被せられ、大の大人でも取れなくなった女性が主人公です。
その後、父親の後妻に気味悪がられ虐めを理由に家を出て自殺しようとしますがとある金持ちの家に助けられ、そこの下女として働きます。
その手はいつも真っ黒だったのですが湯に触れるととても綺麗な手だったので三男に見初められ、結婚を申し込むのですが当然家族は大反対します。
兄嫁たちがいかに鉢かづきが不格好なのか晒しものにしようとあれこれ画策し、鉢かづきは再び家を出ようとしました。
ですが、三男が引き止めた際に仏の御力によって鉢が取れ、鉢の中には財宝が詰まっており、二人はそれを持参金として翌日のお披露目の場に登場、兄嫁たちを超える美しい娘の姿にみんなが度肝を抜かれめでたく結婚が許される、というものです。
気になる方は図書館などで探してみてはいかがでしょうか。
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