歩行者天国の日
「歩行者天国の日」は1973年のこの日、銀座から上野までの5.5kmで日本初の歩行者天国が実施されたことが由来です。
通称「ホコ天」と呼ばれている歩行者天国ですが、歩行者天国とは「通常は車道となっている道路を通行止めにして、歩行者のために解放された道路やその区間」の事を差します。
場所によっては特別な許可がない限りは1年を通して歩行者天国に指定されていたり、時間帯や曜日によって歩行者天国を指定している道路もあるそうです。
歩行者天国の標識の都市伝説
歩行者天国にはそれを示す道路標識があり、“男性が子どもと手を繋いでる”というものです。
ですがこれには“子供を誘拐しようとしている瞬間を、親子と間違われてたまたま撮られた写真がモデルになっている”という都市伝説が存在するのです。
男性に手を引かれる女の子は、 確かに上半身を男性のほうから遠ざけるような姿勢をとっており、 連れられていくのを嫌がっているようにもみてとれるのでは、といわれています。
この都市伝説の内容は次のようになります。
歩行者天国の標識の図案は、政府が一般公募したもので、全国から標識デザインの原案となる写真やイラストが集まってきました。
公募に興味を持った写真家が、公園でたまたま見つけた仲の良さそうな親子を撮影し、自信をもって応募、そして見事に採用される事になります。
しばらくたった頃、彼はテレビで誘拐事件のニュースを見ます。
その時映し出された犯人の顔に彼は見覚えがあり、その顔というのが娘の手を引いている父親に見えた、あの男性の顔でした。
つまり“親子だと思って撮影した男と女の子は実は誘拐犯と誘拐された子供だった”のです。
当然そんなものがモチーフの標識は回収されるべきなのですが、時既に遅くその図案を使った標識は日本全国に立ってしまっていました。
事が公になることを恐れた当時の政府は事件を公表しないよう警察に指示し、この連続誘拐事件は闇に葬られます。
という恐ろしいものです。
ですがこの話は“嘘”であると証明されています。
というのも今まで政府が道路標識のデザインを一般公募したことはなく、“歩行者専用標識は国際連合道路標識という国際的な統一規格によって定められたもの”なのです。
“手をつなぐ親子”は日本固有のものではなく、ヨーロッパ各国でも使用されています。
なぜこのような噂話がまことしやかに囁かれたのは、このヨーロッパでの出来事に原因があるようです。
1970年ごろ、西ドイツのグスタフ・ハイネマン大統領が“歩行者専用道路標識は誘拐犯を連想させる”と国内で当時使用されていたデザインに関して問題視し、このハイネマン大統領の発言で、標識の男が本当に誘拐犯であるかのように広まってしまったと考えられます。
ドイツではその後デザインが変更され、男性と子どもではなく、女性と子どもになっています。
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