学校図書館の日
「学校図書館の日」は1997年6月11日に12学級以上の全ての学校に司書教諭の配置が義務化された事が由来で、全国学校図書館協議会によって制定されました。
それまでは司書教諭の配置は義務ではありませんでしたが、「学校図書館法の一部を改正する法律」が施行された事によって司書教諭の配置が義務化されることとなりました。
司書教諭は学校図書館の資料の管理や子供に対する読書の指導、学校図書館の利用指導計画の立案など、学校図書館の運営に携わる職業であり、司書教諭になるためには教員免許と、司書教諭講習を受講することによって司書教諭としての資格を取得する必要があります。
見えづらい司書のお仕事
町や市の図書館で本を借りたことがある、という方も少なくないと思います。
そして司書(ししょ)とは、図書館に置かれる専門的職員(専門職)のことであり、その仕事は公立図書館や小中高の学校の図書室や大学の図書館にて、本を管理し、図書館のサービスを担当することです。
カウンターで貸出・返却業務とレファレンスサービスは、図書館を利用したことのある人なら第一に挙げる“司書の仕事”になります。
初めて図書館を利用する人に“利用者登録”をしてもらい、図書館の利用方法について説明しながら利用カードを発行し、そのカードと借りたい本をカウンターに持ってきてもらい貸出手続きをします。
返却はカウンターにて返された本と、閉館中に返却ポストに入れられた本をコンピュータ処理した後、棚に戻します。
利用者が調べものや探しもので困っているときに、資料や情報を提供するのが“レファレンスサービス”であり、いわゆる読書相談のようなもので、利用者の要望に応じ最適な本を提案します。
これらの“見える仕事”より、圧倒的に多いのが“見えない仕事”です。
利用者と対面するカウンター以外で次のような業務を行なっています。
・本の購入
利用者からのリクエストを参考に、話題の本や図書館に必要な本などを司書が選書して購入手続きをします。
・配架
新規に購入した本や返却された本を元の場所に戻します。
日頃から図書館の本の配置を覚えておかなければならず、しかも体力を要する仕事です。
・本の管理
書籍などの新着資料は分類記号、受入番号などをコンピュータに入力し、ラベルを印字して貼り付け、蔵書のチェックも一定期間ごとに行います。
またブックコートを貼って傷みから本を守るだけでなく、その資料を探しやすくするためにステッカーやシールを貼ることもあり、資料が破れていたり汚れていたりするのを見つけたら修理します。
・展示コーナーの設置
利用者の読書を促すような企画を考えて、展示コーナーを運営します。
オススメの本のポスターを作ったり、玄関などに季節を感じさせる掲示物を展示したりもします。
また新聞をチェックして、地域に関する記事や図書についての情報をスクラップ保存するといったことを行うこともあります。
上記以外にも読書会など読書を推進するイベントを企画し運営するのも司書の仕事です。
幼いころから本に親しんでもらうために、“ブックスタート”という企画を行なっている図書館もあります。
乳幼児検診の際に、赤ちゃんと保護者に図書館の利用方法を説明したり、無料で絵本を配ったりするのです。
また、子どもを対象に“おはなし会”などという絵本の読み聞かせイベントを行ないます。
大人向けの催し物としては、古本市や読書週間の講演会などがあります。
昨今ではインターネットの普及によって情報の発信・入手が容易になり紙の本の地位が低下していること、Googleに代表される検索サイトの機能向上によって誰でも知りたい情報を調べやすくなってきていることにより、情報入手における図書館の従来の役割が変動し、司書の必要性が実感される機会はより失われつつあるのが現状です。
一方で、インターネットでも入手できない、あるいはインターネット由来の情報の正確性を検証する場合に必要とされるような専門性の高い情報の入手や、コンピューターを扱うのが苦手な利用者の依頼に応えるためには司書の高い専門性が欠かせないと言われています。
今後の図書館と司書はインターネットの普及など技術の進展による情報入手手段の多様化に対応し、さまざまな情報を蓄積した図書館と高度な専門性を有する司書が揃わなければできない付加価値の高いサービスを構築し、提供していくことが求められているそうです。
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