「建具」は、建築物の開口部に設けられる開閉機能を持つ仕切りのことです。
用途は、出入口、通風口、採光、遮音、防犯など多岐にわたり、それぞれ様々なタイプの「建具」が用いられています。
主な「建具」の種類として、戸、扉、木製の和風建具である板戸、格子戸、障子、襖(ふすま)、雨戸、洋風建具であるガラス戸などが挙げられます。
襖について
襖(ふすま)は1000年以上も昔から存在し、和風建築には欠かせない建具です。
ふすまは本来木を組み合わせた構造でその上に何層もの和紙が貼り重ねられています。
そのため何層もの空気の層ができこれが湿度を調整し、高温多湿という日本の環境下でも温度を快適に保ちます。
また、ふすまは各部屋を分けるための間仕切りですが部屋を完全に密閉することがないため部屋を良好な状態に維持できます。
お城などの歴史遺産が今でも現存している理由として、ふすまの効果が大きくあげられるほどです。