「ヨット (yacht)」は、レジャー用船艇を広く意味する言葉で、その中でも特に次の2つを指します。
1. 大型(個人船としては)で豪華な遊行船
2. 縦帆を使った小型の帆船。スポーツ用舟艇の性質が強く、レースにも使われる
日本で「ヨット」と言った場合2の意味で用いられることがほとんどです。
1861(文久元)年に長崎で英国人船大工が貿易商オルトの注文で建設し、当時の地元新聞で報道された「ファントム号」や、同年外国人たちが開催したヨットレース「長崎レガッタ」が日本国内で初めてのものとされています。
また、1882(明治15)年には横浜の本牧で日本人により初めて建造され、神奈川の葉山で帆走したことから、葉山港には日本ヨット発祥の地と刻まれた碑が建っています。
ヨットは向かい風でも進める
その原理は揚力が関係しています。
飛行機がなぜ浮くかというと翼の構造が関係しており、飛行機の翼は底が平らで上が丸く膨らんでいます。
そこに空気が当たる時、上部に流れる空気は早くなります。
その分空気の密度が薄くなり、そこで上に引き揚げる力が発生します。
それが揚力で、そっちに引っ張られて浮き上がるのです。
そして船の場合も帆に風を受けて膨らませると、膨らんだ方向に引っ張る揚力が発生します。
帆の角度を調整しながら左右に繰り返すと、ジグザグながら前に進んでゆくことができるのです。
西洋の船乗り達はそのことをシンドバッドの時代から知っていたので、帆を自由に操り七つの海を自由に航海することが出来たといいます。