地質の日

残された化石や地層から太古の年代のことがいろいろ分かるのは映画などでもよく見かけます。

地層の年代は前後の地層や中に含まれている化石によって、三葉虫なら古生代、恐竜は中生代、哺乳類は新生代などと判断することができます。

しかしこの方法ではおおまかな年代はわかっても、はっきりとした年代はわかりません。

そして6億年より古い時代は、目に見えない微生物しかいませんから、化石もほとんど残らないはずです。

年代を判定するのはとても困難であり、地質年代のわからない暗黒の時代といわれていました。

ところが岩石に含まれる放射性元素を使って年代が調べられるようになってからは、この悩みは一挙に解決されることになります。

ウラン、カリウム、ストロンチウムなどの放射性元素は、時計のようにとても正確に一定量の放射線を放出して、ある時期がきたら別の元素に変わる性質があることが判明したからです。

例えば放射性カリウムはその半分量が約22億年でアルゴンに変わります。

よって古い地層の放射性カリウムとアルゴンの量を量れば、いつの時代のものかが判明する、ということです。

この方法が確立してから地質学は驚異的に解明が進み、地球誕生や生命誕生の謎も徐々に解明されつつあります。