コットンの日
「コットンの日」は五(こ)ten(テン)で「コットン」の語呂合せと、綿が夏物素材としてよく使用されるため、5月が店頭販売の最盛期を迎えることから、日本紡績協会が1995年10月に制定しました。
古来より人と関係をもつ綿花
綿の栽培、利用は5000年~8000年前からという説があり、記録や証拠が残っているところは、
インド 紀元前2500年~同1500年ころ
ペルー 紀元前1500年ころ
中央アメリカ 紀元前632年
となります。
大別するとインドが発祥で、旧大陸(アジア・ヨーロッパ・アフリカ)に伝播していったものと、ペルーや中央アメリカ生まれのものがあります。
今では大量消費している日本にコットンが伝わったのは奈良時代のことです。
諸説ありますが、少し前の平安朝初期に中国から貢物として贈られてきたものが始まりとも言われています。
インダス文明発祥の地といわれるパキスタンから、中国、そして日本へと伝えられ、日本でのコットンの歴史はそこから始まりました。
こうして日本でもさっそくコットンの栽培が始まり、製品化されていきましたが、当時の日本では木綿製品はまだまだ高級品で、庶民の手には届きませんでした。
しかし、その後の14~15世紀ころには三河地方で綿の栽培が始まります。
江戸時代になると徳川幕府の奨励もあり、着れば着るほど、洗えば洗うほど体になじむ綿は、庶民の生活に欠かせない衣料となりました。
とくに徳川吉宗の時代に絹織物の着用が禁じられてからは、急速に普及していくことになります。
日本産のコットンの輸出量はかつて世界一になったこともありましたが、他の安いアジア産のコットンが次々登場し、日本国内での生産量は減っています。
昨日は何の日?
5月9日
・呼吸の日
今日は何の日?
5月10日
・地質の日
明日は何の日?
5月11日