ゴルフ場記念日
「ゴルフ場記念日」は1903年のこの日、日本初のゴルフ場「神戸ゴルフ倶楽部」がオープンしたことが由来です。
5月28日は「ゴルフ記念日」となっています。
「神戸ゴルフ倶楽部」はイギリス人によって手造りされたもので、岩を掘り起こすことから始まり、雑草や笹の根を鎌で地道に刈り取り、そうした努力を3年続けて4ホールからなるゴルフ場を完成させました。
ゴルフはなぜ襟付きの服装ではないといけないのか
テレビなどでゴルフ大会の中継や、バラエティでのゴルフ企画を見ていると参加者は皆襟付きの服装をしています。
もっとスポーツに適した服装があるのでは、と思われた方もいるかもしれません。
これにはやはりちゃんとした理由があります。
ゴルフはスコットランドが発祥であり、ゴルフの発展の中心的存在だったのがスチュワード王家です。
1400年代からゴルフの発展の中心的役割を果たしてきたスチュワート王家(当時のスコットランド王家)には、次のような家訓がありました。
“相手に敬意を払い、周囲に不快感を与えない服装こそ“作法”の第一と知るべし。服装は自分のために非ず、相手に対する衷心(※意:心の底)からの礼儀なり”(スチュワート家の歴史 第2巻より)
つまり自分さえ満足すれば、何を着ても良いということではなく、自分の身だしなみを見た相手が、どのように感じるかが問題だということのようです。
この“スチュワート家”の作法書に従って“服装は己のために非ず、相手に対する礼儀なり”と定められた貴族のゴルフでは、以来機能性より儀典性が重んじられるようになります。
ネクタイにスーツ姿でゴルフをするのはなかなかつらい話ですが、相手に対する礼儀が最優先であり、たとえ窮屈でも我慢するしかありませんでした。
1822年に出版されたゴルフのレッスン書には“プレーに臨んで、なるべく腕の付け根に余裕のあるスーツ着用が望ましい。最近ではゴルフ用と銘打って、かなり余裕のあるスーツが売られている”と当時のゴルフウェア事情が書かれているそうです。
現在のような機能性を重視した形状や素材など存在しない選択肢がない中で、少しでも楽にプレーできるように試行錯誤の形跡が伺えます。
ゴルフウェアに革命の嵐が吹いたのは、1910年代以降のアメリカが舞台となりました。
1888年、ニューヨーク郊外にアメリカ最古のゴルフ倶楽部“セント・アンドルーズゴルフクラブ”が誕生します。
これがアメリカンゴルフのスタートと言われており、その後またたく間に東海岸でゴルフが普及していきました。
それから暫くは、アメリカンゴルファーもゴルフの伝統に敬意を払ってスーツにネクタイ着用の決まりを遵守していました。
1894年に全米ゴルフ協会(USGA)が設立され、全米アマチュア選手権や全米オープン選手権などの競技会の開催が、アメリカでのゴルフ発展の牽引となって、ゴルフ熱に火が付き、アメリカ全土に広がることになります。
その後、コースの多くが気候に恵まれたフロリダやカリフォルニア地方に建設されていきました。
ですがそれらの地域は摂氏30度の猛暑が多い地域です。
スコットランドの伝統を守り続けるというのは到底無理な話であり、まずスーツが脱ぎ捨てられ、ネクタイが解かれ、ワイシャツの袖と、ズボンの裾が半分に切られました。
全米ゴルフ協会ではこれ以上脱がれることを恐れ、“しかし襟だけは付けておきなさい。これはゴルフゲームに対する畏敬の念であり、相手に対する礼儀でもあるのだから”と、1927年に“服装規程”を発表しました。
この革命は本場イギリスにも影響を与えます。
軽装になったアメリカンゴルファーが、競技出場のためにイギリスに乗り込んでいくと、アメリカンゴルファーが試合で勝ち続けてしまいました。
そこでイギリス人も長年脱がなかった上着を脱ぎ、ネクタイを外し、ニッカボッカーズにはき替えるようになったのです。
とりわけ選手だけでなく、これまで礼服でのゲーム観戦を強要されてきたギャラリーが一挙に開放されて大喜びしたという話しも残っているようです。
そして、世界的に“男性は襟付きのシャツを着用しなければならない”規定が確立されていったのです。
昨日は何の日?
5月23日
・キスの日
今日は何の日?
5月24日
明日は何の日?
5月25日