主婦休みの日
「主婦休みの日」は生活情報紙『リビング新聞』が2009年に制定しました。
日頃家事を主に担当している主婦がリフレッシュをする日であり、読者のアンケートにより1月25日・5月25日・9月25日を「主婦休みの日」としたそうです。
主婦の仕事は年収に換算するとどのくらい?
“主婦”とは一般的に既婚で、家事や育児など、主に家庭の運営を担っている人を指します。
仕事をしているかいないかは関係なく“専業主婦”、“兼業主婦(パート主婦など)”と、いろいろなスタイルの主婦が存在します。
ちなみに、家庭の運営をどれだけ熱心にやっていたとしても、独身の場合は“主婦”とは呼ばないそうです。
また行政は以下の理由から主婦は職業ではなく、“無職”という扱いにしています。
“職業とは生計を立てるために行うもので、賃金が発生することが必須の条件”
主婦業では賃金が発生することはないのでいくら頑張っても、“無職”になってしまうのです。
よく男性で”養われているくせに“などと主張している方がいるのは、こういう背景があるからではと思われます。
食事の支度や掃除に洗濯、買い物や後片付けなど、主婦の仕事は土曜日曜関係なしに、365日休むことなくしなければなりません。
内閣府の2011年の調査によると、家事活動の年間無償労働評価額は30代後半の専業主婦で“443万円”という結果が明らかになっており、同年齢で共働きの場合は260万ほどでした。
このような数字が発表されると、“なら外で働いて稼いで来ればいい”、“無償労働は無償労働であり、収入とは違う”、“お金に代えられないものをお金に換算すること自体無意味”という声が上がります。
確かに家事労働に金銭的価値はありません。
目に見えにくくお金に換算できない労働は、いつの間にか“存在しないもの”とみなされてしまいます。
そのため家事労働の苦労や意義は無視され、家事育児しかしていない人は“何もしていない人”とみなされるようになりました。
そのような境遇に不満があったとしても、無償労働なしに家庭生活は成り立たず、特に子供がいると女性は働きにくい社会環境になっているため、“だったら外で働く”とはそう簡単にはいきません。
そのため家事に従事する人は経済力や発言力が奪われるだけでなく、時には蔑視の対象になってしまい、これがいわゆる「家事ハラスメント」なのです。
本来であれば、わざわざお金に換算しなくても相手の苦労や存在意義を尊重し、有償・無償関係なくお互いをねぎらうべきですが、それができない人が多いために、最も分かりやすい指標である貨幣に価値を置き換える作業がなされているのです。
主婦の収入を試算するのは、目に見えにくい家事労働を“見える化”するためのものなのです。
有償労働も無償労働も等しく評価されるべきですが、無償労働には有償労働のような金銭的報酬や他者評価がありません。
ですので金銭に代わる“何か”を与え、お互いを尊重しあいましょう。
昨日は何の日?
5月24日
今日は何の日?
5月25日
明日は何の日?
5月26日