はやぶさの日
「はやぶさの日」は2010年のこの日、小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」までの7年間の旅を終えて地球に帰還したことから、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設がある4市2町で組織する「銀河連邦」(相模原市、能代市、大船渡市、佐久市、肝付町、大樹町)が2012年に制定しました。
「はやぶさ」の開発、運用に関わった人々の「あきらめない心」、「努力する心」を全国の方々に伝え続けていくことがその目的のようです。
人工衛星の行き着く先
人工衛星とは、惑星、主に地球の軌道上に存在し、具体的な目的を持つ人工天体であり、宇宙空間では、多くの人工衛星が私たちのために働いています。
“ランドサット”や“ハッブル宇宙望遠鏡”のように地球観測や宇宙観測などの科学的研究に使われるもの、“ひまわり”のような気象衛星、BSやCSなど放送や通信で使われるもの、“ふじ”のようにアマチュア無線に使われるもの、いわゆる“スパイ衛星”など軍事的に使われるものなど様々な物があります。
地球では、ある物体をロケットに載せて第一宇宙速度(海抜0 mでは約 7.9 km/s = 28,400 km/h)に加速させることで、地球の重力と重力から脱出しようとする遠心力とが釣り合い、その物体は地球周回軌道を回り続ける人工衛星となるのです。
これまでに世界各国で打ち上げられた人工衛星は2013年1月時点で7,000個を超えていますが、地上に回収されたものや、高度が下がって落下したものを除いても、周回中の衛星は約3,500個以上あると言われています。
人工衛星は主に姿勢や軌道を維持するための燃料がなくなると軌道維持ができなくなるので、ほかの機器が動いてもその寿命を迎えることになり、実際動いている衛星は1,100機程しかありません。
そして既に役目を終えた“死んだ人工衛星”が今も尚この地球の周りを回り続けており、その数は2,500にもなります。
つまり今地球の軌道上にいる衛星の多くは反応しなくなったり、活動停止したりしたもので、どんなに技術の粋を集めた機械でも今はただの宇宙のゴミに過ぎないのです。
当然このまま放置おけば稼働中の衛星に衝突する可能性もあり、国際宇宙機関間デブリ調整会議(IADC)では、静止衛星は寿命後に300km以上高度を上げて、稼働中の衛星に危害を加えないように勧告しています。
用済みとなった衛星が集まるこの場所は別名“墓場軌道”とも言われ、日本の初代気象衛星“ひまわり”もここで眠っています。
地球の周囲には使用不可となった人工衛星やスペースシャトルの破片などの宇宙のゴミ“スペースデブリ”が漂っており、大小さまざまなサイズがあるのですが、10cm未満の小さなものまで含めた場合、その数は約50万個以上にのぼります。
“スペースデブリ”の破壊力はすさまじく、直径が10cmほどあれば宇宙船は完全に破壊されてしまいます。
人工衛星を最期に墓場軌道に移動させるためには、それに必要な燃料も逆算した上で人工衛星の運用期間を決める必要があり、衛星が3ヶ月間静止軌道を維持するために必要な燃料と同量の燃料が必要とされています。
ですがすでに燃料を使い果たしたり故障していることも多く、そのまま軌道上に廃棄されるケースのほうが多いというのが実情です。
21世紀に入ってから宇宙という場所を、使うだけでなく適切に管理する必要性が叫ばれるようになり、使用済み衛星を移動させ、かつ宇宙空間に漂う破片を拾い集める衛星の開発が急がれています。
また米国防高等研究計画局(DARPA)は2011年、すでに使われていないがまだ地球を周回している通信衛星の部品を宇宙で集め、再利用する“Phoenix”計画を立ち上げました。
最近では墓場軌道などにある衛星から必要なパーツを持ち帰り、地球で再利用することも視野に入ってきており、希少な金属が使われる人工衛星が有効に再活用されれば、新たな市場が形成されることになるかもしれません。
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