交通信号設置記念日

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「交通信号設置記念日」は1931年のこの日、銀座の尾張町交叉点(現在の銀座4丁目交叉点)・京橋交叉点などに、日本初の3色灯の自動信号機が設置されたことが由来です。

信号機の色の秘密

“交通信号機”とは、道路の交差点などで自動車や自転車、歩行者の通行の優先権を伝えるための装置で、道路交通の安全を図りつつ、自動車を円滑に走行させることを目的に設置される道路の付属施設です。

交通事故の危険性が予測される交差点は優先道路や一時停止などの規制を実施しますが、多量な交通需要は交通信号を設置し、交互に通行権を割り振ることで積極的に交通を処理し、交通流の安定、排気ガスや騒音など交通公害の低減、交通環境の改善、などを見込みます。

識別は世界で共通して緑(青)・黄・赤の三色を用いられ、世界的に統一された基準として道路標識及び信号に関するウィーン条約が存在しますが、日本やアメリカ合衆国などは批准せずに独自に定めています。

内部に光源が収められて灯火を行う信号本体の装置を灯器と称します。

灯火方式による世界初の信号機は、1868年、ロンドン市内のウエストミンスターに設置された信号機でした。

これは光源にガスを使い、緑色と赤色を手動で表示するもので、馬車の交通整理のために置かれたのですが、起動から3週間後に爆発事故を起こし、撤去されています。

1914年8月8日、オハイオ州クリーブランドに世界初の電気式信号機が設置され、1918年に黄色が加えられた3色灯式信号機がニューヨークで初めて設置されました。

日本では道路用の信号機は、1919(大正8)年に、東京・上野広小路交差点に試験的に“信号標板”が設置されたのが日本初であるうです。

このときは“進メ”、“止レ”と書かれた板を警察官が操作する手動式だったのですが、この方式は多くの通行者が戸惑うこととなり、時期尚早として警察官による交通整理の方が良好と判断され本格採用は見送られます。

3年後の1922(大正11)年に上野公園で開催された平和博覧会の会場入り口交差点付近に再登場し、その後“信号標板”は改良が重ねられ全国の都市に普及しました。

普及の背景は大都市での交通事故の増加が顕著であり、更に手信号での適切な交通整理が難しいと判断されたからです。

信号機の色は誰でも分かるように、緑(青)・黄・赤の3原色を使用したといわれています。

特に赤は色の波長が長く、また視神経を強く刺激する色であるため注意を喚起する“止まれ”の信号に用いられました。

かつては白もあったようですが霧の中でも視認しやすい赤が選ばれています。

緑(青)と黄色も波長が長いので見えやすく、赤と反対の性質をもつ色は緑(青)で、黄色は赤と青緑の中間にある色ということでこの3色になったようです。

信号機の色は緑なのか青なのかよく話題になりますが、これには諸説ありますが日本語の“青”が表す範囲の広さにあるのではとされています。

青野菜、青物、青葉など緑色のものを青と呼ぶ場合が多かったため、緑信号を青信号と表現するようになったとのことです。

また、信号機は警察が管理しており、現地信号機または警察署の集中管理センターで現示の調整を行っています。

青信号の長さは交通量によって決定されており、歩行者の安全を確保するためには現示を長くすればいいのですが、それによって渋滞が生じる可能性も出てくるため、警察では様々なシュミレーションを行って一番よい時間間隔で調整が行なわれているそうです。

さらに各都道府県警察に設けられる“交通管制センター”により、交通の状況に応じて現示のコントロールが行われる場合もありますが、巡回する警察車両や車両感知器、カメラなどを通じてリアルタイムの交通状況を入手し、信号機の動きに反映させています。

曜日や時間帯ごとに交通の流れが変化する場所にある信号機については、状況に合わせて青信号の長さが頻繁に変わることも珍しくないのです。

現代社会では車がほぼ必需品であり、事故も絶えません。

何のために信号機が設置されているのかと改めて理解し、事故が起きないよう運転手側も歩行者側もお互いに気をつけるのが大事だと思います。

 


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