噴水の日
「噴水の日」は1877年のこの日、東京・上野公園で第1回内国勧業博覧会が開催され、会場中央の人工池に日本初の西洋式の噴水が作られたことが由来ですが、実際に落成したのは9月8日でした。
この日には東京・上野公園で第一回内国勧業博覧会はが開催されていて、約10万平方メートルにも渡って会場が設けられていて、噴水の他にも美術本館、農業館、機械館、園芸館、動物館が建てられ、寛永寺旧本坊の表門の上には大時計が掲げられたそうです。
当時の日本は西欧の列強に追いつくべく「殖産興業」というスローガンが掲げられており、噴水は欧米諸国から持ち込んだ技術と日本の技術の交流場でもあり、象徴ともされていました。
日本のすごい噴水いろいろ
“噴水”とは、池や湖などに設けられる水を噴出する装置、またはその噴出される水そのもののことであり、広場や庭園、公園の装飾的設備として設けられることが多いです。
文字の意味通りならば“水を噴出するもの”ということになりますが、日本語における“噴水”は上方向への噴出という意味合いが強く、その一方で英語における“fountain”は、例えば公園などに置かれている水飲み場の蛇口や地表に自然に現れる湧水といった、人工的あるいは天然の泉の意味も含んでおり、噴出方向も必ずしも上方向となっている必要はないとされており、その意味ではかのブリュッセルの小便小僧やシンガポールのマーライオンも噴水ということになります。
現代では、大きな公園や町中の広場など様々なスポットに噴水はあり、猛暑の日にはちょっとした涼気を感じさせるスポットとして多くの人に親しまれています。
そんな数々ある噴水の中で、日本一の噴射高を誇るのが山形県西村山郡西川町にある月山湖大噴水です。
水源の町・西川町のシンボル的存在であり、噴射高112m、日本一の高さを誇る寒河江ダムの“水”のシンボルモニュメントとなっており、112という数字にはダム脇を通る道が国道112号線、ダム建設により移転した世帯数が112戸、そしてダム竣工式が平成2年11月2日ということからきています。
月山湖大噴水は、4月末から11月上旬の平日10時~16時(土日祝10時~17時)の1時間毎に水が打ち上げられ、一回の噴上は 約10分で、初夏には新緑、秋には紅葉など雄大な自然を背景に見ることができるそうです。
また他にもユニークな噴水が存在します。
京都駅八条口の“近鉄名店街みやこみち”にある噴水は、イラストや文字が流れ落ちてくるように見えるもので、不思議な感覚に陥ります。
さらに六本木駅からほど近いサントリー美術館には天から降ってきた細い糸を伝って水が流れ落ちるような噴水や、富山県黒部市の宇奈月温泉駅前にある温泉が噴き出す噴水も、なかなか個性的です。
噴水はただの設備ではなく、トレヴィの泉を始め、もはや一種の芸術品といえるほど世界の人々に愛されています。
もし興味があれば噴水を巡る旅行なんてのもいいかもしれませんね。
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