いいにんじんの日
「いいにんじんの日」は「1(い)12(いにんじん)」という語呂合わせであることが由来で、株式会社韓国人參公社ジャパンが制定しました。
株式会社韓国人參公社ジャパンによると「高麗人参が健康に良いことをアピールする」ということを目的としているようです。
滋養強壮の栄養食として知られている高麗にんじんですがその栽培方法はとても難しく、1年以上を掛けた土壌作りから始まり、種を植えてからも発芽後には直射日光を避け、雨風によって傷まないように細心の注意を払って栽培されます。
高麗人参は朝鮮人参とも呼ばれ、朝鮮半島で栽培されている人参と思われがちですが、我々が一般に知っている人参とは全く別のものになります。
高麗人参はオタネニンジンと呼ばれるウコギ科に属する植物ですが、一般によく見る人参はセリ科に属するものです。
かつては高麗人参の方が広く「ニンジン」と認識されており、形の似ていたセリ科の人参が発見された当時は「セリニンジン」と呼ばれていました。
ですが、いつしかセリニンジンの方が広く食されるようになったため、セリニンジンのほうがいわゆる「ニンジン」として普及していったのでした。
ニンジンの皮だと思っていた部分は皮ではない
“ニンジン”とはアフガニスタン原産のセリ科ニンジン属の2年草のことです。
ニンジンは原産地のアフガニスタン周辺で東西に分岐し、世界各地に伝播しました。
オランダを通りイギリスへと西方へ伝来しながら改良が行われた西洋系、中国を経て東方へと伝わった東洋系の2種類に分類され、東洋系は細長く、西洋系は太く短いが、ともに古くから薬や食用としての栽培が行われてきました。
日本への伝来は16世紀で、この頃は葉も根と同様に食用としていましたが、明治時代以降では一般に根のみを食べるようになりましたが、現在でも地域によっては間引きのため抜去された株が葉を食べる商品として出荷されることがあります。
江戸時代に栽培されていた品種は東洋系が主流でしたが、栽培の難しさから生産量が減少し西洋系品種が主流になっています。
現在の一般の食卓に並ぶ西洋種のニンジンですが、実はスーパーで売られているニンジンはすでに皮が向かれている状態だということをご存知でしょうか。
調理する時にピーラーなどで皮を剥きますが、その部分は実は皮ではありません。
本来のニンジンの皮は“内鞘細胞”という薄い膜であり、ニンジンは他の野菜と比べて泥を落としても保存期間が大きく変わることがないので出荷されるときにしっかりと洗浄されますが、このときに皮にあたる膜が取れてしまうので店に並んでいるニンジンはすでに皮が剥かれている状態になります。
ですので、いわゆる“ニンジンの皮をむく”という作業は必要ないのです。
以前はニンジンの主な栄養素であるカロテンは外側に多く含まれるので、その部分をピーラーで削ぎ落とすのは栄養価的にも損をしていることになる、とも言われていましたが栽培方法などによる個体差の範疇であり、明確な差はないとされています。
ですが削ぎ落とせば当然生ゴミになってしまうので、可能であれば丸ごと調理しましょう。
稀に未調理の状態のごく少量のニンジンを電子レンジで加熱すると、電子レンジのマイクロ波によってニンジン内に電気が発生し、眩しいスパーク現象と共に発煙して炭化することがありますので注意が必要です。
ニンジンに少量の水をかけるか、一度に調理する量を100g以上に増やすことで回避できます。
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