源泉掛け流し温泉の日
「源泉掛け流し温泉の日」は「極上(5)な風呂(26)」という語呂合わせが由来で、「野沢温泉源泉かけ流しの会」が制定しました。
「野沢温泉源泉かけ流しの会」は「日本三御湯(みゆ)」にも数えられている長野県の野沢温泉をかけ流しで提供している旅館によって結成されたものだそうです。
この記念日は「源泉かけ流し全国温泉サミット」の開催日にあわせることによって、野沢温泉の泉質の良さを全国にPRすることが目的としています。
源泉かけ流し温泉とは
温泉に行くと“源泉”や“掛け流し”という言葉をよく目にします。
泉質や効能を気にすることはあっても、これらの違いを正しく説明できる人は少ないかもしれません。
そもそも“温泉”とは、環境省の“温泉と保護の利用”によると、“温泉は、昭和23年に制定された「温泉法」により、地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で温度又は物質を有するもの”と定義されています。
ここでいう温度とは25度以上。物質は温泉法で定められた19の物質のうち、いずれか1つが含まれていることが条件となり、日本各地の温泉地はこの温泉法に基づいて温泉と名乗っていることになります。
温泉の定義を見る限り“源泉”や“掛け流し”のことはどこにも書かれておらず、明確な定義はないというのが現状のようです。
ですが温泉地に行くと、地下から湧き出るお湯やけむりを目にすると思います。
温泉施設の近くにある場合はそれが源泉となっていることが多く、源泉をどう引くか、どう使うかで表現が変わってきます。
温泉のすぐ近くに源泉があり、湯量も豊富であればそのまま浴槽にお湯を引くことができます。
この状態を一般的には“源泉掛け流し”と表現され、“源泉掛け流し”の浴槽は常に新鮮なお湯で満たされているため、溢れ出していることが多くあり、その様子から“掛け流し”と呼ばれるようになったそうです。
源泉の湧き出し口の温度は高温なものが多く、掛け流しで使用している温泉ではさまざまな工夫をして適温を保っています。
もっとも多く使用されているのが浴槽に注ぐ湯量の調節による温度管理です。
広い浴槽ではお湯の表面から熱が逃げるため、温度をこまめに確認しながら湯量を調節しているのです。
源泉を掛け流しで使用するには、豊富な湯量が必要となり、綿密な温度調整も必要となるため、大きな温泉施設などでは加水や循環方式を取り入れています。
湯量や温度をコントロールすることで、安定した温泉を供給することができ、源泉をろ過し、不純物を取り除くこともできます。
源泉は残念ながら湯水のように湧き出るものではなく、ひとつの源泉を複数の温泉施設で共有していることもあります。
その場合は“引湯”と呼ばれる方法が用いられ、給湯管を通して温泉を引きます。
循環方式は限られた源泉を有効活用することができ、たくさんの人が温泉を楽しむことができる画期的な方法といえます。
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