呉服の日

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「呉服の日」は五(ご)二(ふ)九(く)で「ごふく」の語呂合せで、全国呉服小売組合総連合会が制定しました。

「和装業界の振興とより多くの人に和装の良さを知ってもらう」という事が目的のようです。

“和服”と“着物”と“呉服”の違い

“呉服”といえば日本の伝統的な和服を示す言葉であって、主に絹織物などを指す時に使われる言葉となります。

よく“老舗の○○呉服店”などと聞いたりすると思いますが、ふと“着物”と“呉服”って何が違うのだろう、と疑問に感じたこともあるかもしれません。

結論からすると現在では同じ意味で使って問題ないそうです。

その違いは語源になります。

“和服”とは日本(和)の服、という意味で日本の衣服という意味であり、洋服と区別するためにできた言葉です。

“着物”とは元々、着るもの、という意味だったが江戸時代の終わりに西洋文化が入ってきて洋服と区別されて和服と同意語になっていきました。

また、日本従来の衣服であり日本の民族衣装という捉え方もされます。

洋服と大きく違う点は洋服は体に沿わせた曲線を組み合わせた立体裁断の組み合わせ(洋裁)が中心であり、使用生地は織物、編み物の両方が使われています。

和服は直線に裁断した部品を組み合わせた(和裁)長着(着物の本体)を帯で締めるスタイルが基本になっており、使用生地は織物が中心です。

最後に“呉服”とは現在の中国の場所が三国志の魏・呉・蜀の覇権争いをしていた時の呉の国から織物が伝来した事から織物を指します。

ですが、呉の服が“ごふく”と単純になったのではなく、古代は呉は“くれ”、服は“機織り(はたおり)”とし、呉服を“くれはとり”と呼んでいました。

その後日本では、呉から伝わった織物の技術を“呉服(ごふく)”と呼ぶようになったので、本来は織物や織物技術、反物を指す言葉です。

日本では江戸時代に、正絹で作った衣服(反物)を呉服と呼んでおり、呉服屋で販売されていましたが、綿で作った衣服(反物)は太物と呼ばれ、太物屋で販売されていました。

後に正絹や綿、両方の衣服(反物)を販売する呉服太物屋が出てくることになり、今では“呉服屋さん”は“和服のお店”となりました。

 


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