ちらし寿司の日
「ちらし寿司の日」はこの日がちらし寿司「ばら寿司」が生まれるきっかけとなった備前岡山藩主・池田光政の命日であることから、卵焼きなどの調理用食材を製造販売する広島県の株式会社あじかんが制定しました。
1654年に現在の岡山県である備前の国で大洪水が発生します。
その時に藩主を務めていたのが池田光政であり、「質素倹約」を奨励して「一汁一菜令」という倹約令を出しました。
領民は倹約をするために食事を制限していましたが、せめて少しでも美味しいものを食べるために、ご飯に魚や野菜などの具材を混ぜ込んで食べ、これが現在のちらし寿司の原型であるとされていてます。
混ぜご飯(ちらし寿司)は藩令的にはいけないものでしたが、池田の藩主にはこうした庶民の遊びに寛容な人が多かったので、暗黙の了解で許されていたみたいです。
ひな祭りにちらし寿司が食べられる理由
ちらし寿司がひな祭りに食べられるようのなった起源は、ひな祭りの風習が根付き始めた平安時代頃からと言われています。
ですがその当時はちらし寿司ではなく“なれ寿司”が使われていました。
なれ寿司とは主に魚を塩と米飯で乳酸発酵させた食品であり、現在の寿司は酢飯を用いるが、なれ寿司は乳酸発酵により酸味を生じさせるもので、これが本来の鮨の形態なのです。
現在でも各地でつくられており、現代の主流であるにぎり寿司を中心とした早ずし(江戸前寿司)とは、まったく違う鮨です。
ひな祭りの際に食べるなれ寿司には海老と菜の花など、色が華やかで具自体に特別な願いが込められた食材が多く使われていました。
しかし、時代の流れと共に見た目がきれいで具沢山なちらし寿司も使われるようになり、長い年月を経ていくうちに“ひな祭り=ちらし寿司”のイメージが定着し、なれ寿司は使われなくなってしまいます。
ちらし寿司そのものに何か意味が込められているわけではありませんが、縁起の良い具が沢山使われとてもありがたい食べ物です。
ちらし寿司の具は地方によって異なったりもしますが、よく使われている代表的な3つの具の意味を紹介しておきます。
1.海老
長生きが出来る様にと願いが込められています。
海老の様に腰が曲がるまで丈夫でいられるという意味ににあります。
ちなみに、海老の赤色は魔よけいの色とも言われています。
2.豆
仕事が上手くいく様にと願いが込められています。
“健康にマメに働く”というごろ合わせのようです。
3.蓮根
先見が上手く出来るようにと願いが込められています。
“穴が開いたレンコンは穴から先のことを見通せる”ということからきているそうです。
今後ちらし寿司を食べる機会があればぜひこのような意味があることにも注目してみましょう。
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