雷記念日
「雷記念日」は930(延長8)年のこの日、平安京の清涼殿に落雷があり大納言の藤原清貫が亡くなったことが由来です。
この落雷は太宰府に左遷されそこで亡くなった菅原道真のたたりだとされ、この事件により道真は名誉を回復します。
またこれにより、菅原道真は雷の神“天神”と同一視されるようになりました。
現在はどのような原理で雷が発生するのかが解明されていますが、当時は雷といえば神秘的な現象であり、神様が怒っていると時に雷が落ちるものだと考えられていたそうです。
また「くわばら、くわばら」という言葉がありますが、これは菅原道真の領地であった「桑原」にだけ雷が落ちなかったことから、雷よけのおまじないとして唱えられるようになったものなのですが、現在ではあまり使われていません。
貴金属を付けている方が生存率が高い?
“雷”とは、電位差が発生した雲または大地などの間に発生する光と音を伴う大規模な放電現象のことです。
高い所の物から落ちて行き、避雷針の先45度より大きい仰角で見える場所は安全と考えられています。
雷は少しでも電気が流れやすい物に向かって進みますが、雷からすると人や動物や樹木は金属とほとんど同じだそうです。
“雷は金属に引き寄せられる”というイメージがあり、今までは身に付けている金属は外し遠くに投げ捨てた方がよいとされていましたが、最近では突出しない限りは身体の外側に付けたままの方がショックがやわらげられる事が分かってきました。
落雷時に人体より電気の流れやすい金属周辺の皮膚に軽度のやけどは負いますが、雷の電流の多くが金属に流れる分人体を流れる電流が減り生存確率は上がる、ということだそうです。
ですが身につけた金属類に気を払うより、安全度の高い場所に一秒でも早く逃げることが最優先ともされています。
逆にゴム長靴・ビニールレインコートを身に付けていても、少しも安全にはなりません。
雷は電気であり、雷雲と地表の間には3億ボルトという非常に強い電圧がかかっています。
これでは、レインコートもゴム靴も歯が立ちません。
実際に落雷を受けた人のレインコートがぼろぼろになっているのが見つかっています。
木のそばに避難するもの危険があります。
高い木に寄りかかっていたりするとその木に落雷したとき、木の表面を電流が流れるからです。
木の下で雨宿りをしていた人が落雷を受けて死亡する例は毎年のようにあり、最低でも2m以上離れるべきとされています。
また、車や電車に落雷があっても、雷は車体の表面から地面へと流れていくだけで、中の人に放電する可能性はゼロではありませんが、まずないだろうと言われています。
車体の内側の金属部分に触れていると感電する可能性はありますので、車に乗っているときに雷が発生した場合は、ドアなどには触れない方が安全だそうです。
雷鳴が聞こえた時には、すでに落雷の危険域に入ってしまっています。
激しい雨が降り出してから避難するのは、実は完全に逃げ遅れなのです。
対応としては雷に遭遇したら高い建物、高い木(近づきすぎない)、車内に逃げる、高い建物が無い場合、体勢をなるべく低くする(ひれ伏さない)ことなどがあげられます。
雷注意報が出発前から出ている場合には、逃げ場のほとんど無い登山やハイキング、森林内でのキャンプ、海や川での釣りなどのレジャーは中止するのが懸命です。
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