福神漬の日
「福神漬の日」は福神漬の名前の由来である七福神から、七(しち)二(ふ)九(く)で「しちふく」の語呂合せで、漬け物メーカーの新進が制定しました。
福神漬には夏バテを防止する作用があるため、この暑い日が続くシーズンに福神漬を食べることによって夏バテを防いでもらいたいという目的があるそうです。
カレーに福神漬を合わせる理由
“福神漬(ふくじんづけ)”とは、非発酵型の漬物の一種で、大根、茄子、鉈豆(なたまめ)、蓮根、胡瓜、紫蘇の実、椎茸または白胡麻などの7種の下漬けした野菜類を塩抜きして細かく刻み、醤油と砂糖やみりんで作った調味液で漬けたものです。
“ふくじんづけ”と呼ばれる場合が多いのですが、一部では“ふくしんづけ”と呼ぶ地方もあります。
日本では、らっきょうと並んでカレーライスに添えられる定番の漬物です。
大正時代(1902、1903年説あり)に日本郵船の欧州航路客船で、一等船客にカレーライスを供する際に添えられたのが最初であり、それが日本中に広まったとされています。二等、三等船客には福神漬ではなくたくあんが添えられており、この時はまだ福神漬は高級品のイメージがあったとされています。
昭和初期、軍隊で支給された缶詰の福神漬は砂糖で甘く味つけされており、人気を得るに至り、これを故郷に持ち帰った将兵により甘口の福神漬は全国に広まることになるのです。
福神漬が赤くなったのは、インドカレーの添え物であるチャツネに倣ったという説も存在します。
市販品では、人工着色料などを使って真っ赤な色をつけられたものが多かったのですが、その後開発されたオレンジ色をしたカレー用製品が好評を博し、近年では色をつけない茶色の福神漬も増えています。
そしてらっきょうですが、戦前に帝国ホテルが列車食堂でカレーライスにらっきょうの漬物を一緒に出したのが最初という説があります。
外国ではカレーの付け合せとしてピクルスが添えられていましたが、日本では甘酢らっきょうになったようです。
らっきょうは殺菌効果、利尿、発汗、整腸作用があり、昔から薬用植物として 広く利用されてきました。
栄養価に優れ、なかでも薬効成分のアリシンは殺菌効果だけでなく、らっきょうの香りに含まれる“硫化アリル”がビタミンB1の吸収を助け、疲労回復、スタミナアップの強い味方となります。
カレーライスが身体にとって効率よくエネルギー源として働くために、補助するのがらっきょうであるということであり、箸休めになる以外にも栄養的にもきちんとした意味があるのです。
カレーに添えるものとしてはらっきょうよりも福神漬の方が圧倒的に多いそうですが、たまにはらっきょうを添えてみても良いのではないでしょうか。
昨日は何の日?
7月28日
・乱歩の日
今日は何の日?
7月29日
明日は何の日?
7月30日