プロレス記念日
「プロレス記念日」は1953年のこの日、力道山が中心となり日本プロレス協会が結成されたことが由来です。
現在では当たり前のようになった「プロレス」ですが、明治時代から興行としては存在していたもののなかなか集客は出来ず、人気のあるものではありませんでした。
ですが1950年代の日本では敗戦後であることから反米感情が根強く残っており、力道山が外国人レスラーと勇猛に戦ってなぎ倒していく姿は人々に勇気を与え、大変な人気となるのです。
当時はプロ野球や大相撲などと方を並べるほどの人気があったものの、テレビが一般家庭に全く普及していなかったことから、街頭に置かれたテレビにはたくさんの人が群がり、食い入るように力道山の試合を見ていました。
また関連した記念日として2月19日が「プロレスの日」となっています。
プロレスとアマレスの違い
同じレスリングなのにプロレスとアマレスでかなり競技性が違うことに疑問を持った方も少なくないと思います。
“プロレス”は、リング上で主に観客へ見せることを目的とした攻防を展開する格闘技を基本としたスポーツのこと、もしくはその試合を複数展開することにより開催される興行のことです。
“アマレス”とはアマチュアレスリングのことでは、オリンピックの公式競技にもなっている格闘技とスポーツの一種であり、単にレスリングと省略表記されることもあります。
プロレスの“プロ”の意味には諸説あり、1つは“プロフェッショナル”の略という説と、もうひとつは“プロモーション(興業)”の略という説です。
プロフェッショナルが正しいという意見が圧倒的に多いようですが、どちらが正しいのかは不明となっています。
ルール上の違いとしては、プロレスは3カウント、ギブアップ、リングアウトなどで勝敗が決まり、さらにプロレスは打撃や関節技も有りなルールが多く、他にも特殊なルールが持ち込まれることも多々あります。
対してアマレスは有効な技によるポイント、フォール(3カウントなしで肩がついた時点で成立)で勝敗が決まり、打撃、関節技は禁止です。
関節技に関しては基本禁止ですが、一部の技で関節が極っている技もあります。
プロレスはアマレスをより過激化したルールによって構成され、単純に勝敗だけでなく善玉(ベビーフェイス)、悪役(ヒール)に分かれ、ストーリー性を持たせるなどよりビジネスライクになったものと言えます。
プロレスというのは上記の通りで基本的にアマレスの技がベースになっており、なので必然的にアマレス経験のあるレスラーほどプロレス適正は高いとされていました。
ところが、プロレス界の3大スターであるところの“力道山”、“馬場”、“猪木”の3人はアマレス経験がないレスラーとしても有名です。
これはプロレスとアマレスでは競技性がまったく違うからであり、アマレスの経験が無い人はより自由な発想で闘えるからとされています。
経験があることも適性として重要だと思いますが、アマレス経験があるほどプロレスラーとして成功するものでもない、ということになります。
上記の3人に関しても、力道山は大相撲の世界で関脇まで出世した力士でしたし、猪木はブラジルで砲丸投げの選手を目指し、馬場は元プロ野球選手でした。
その後のスター選手に関してもアマレス経験のない選手は多く、ハルク・ホーガンは元々バンドマンで、スタン・ハンセンも元教員と意外な過去があります。
近年ではビジュアル的にもいわゆる“イケメン”な選手も多く、性別や世代を超えてプロレスの人気は高いものとなっています。
これを機に“プロレス”というエンターテイメントに触れてみるのも良いのではないでしょうか。
昨日は何の日?
7月29日
今日は何の日?
7月30日
明日は何の日?
7月31日