防災の日
「防災の日」は1923年のこの日の午前11時58分に関東大震災が発生したことが由来で、伊勢湾台風が襲来した翌年の1960年に閣議決定されました。
またこの時期は台風などの水害なども多い季節であることから「関東大震災の惨事を教訓として防災意識を高めること」ということを目的としており、毎年各地で防災訓練が行われています。
防災に関する雑学いろいろ
“防災”とは、災害を未然に防ぐために行われる取り組みのことで、災害を未然に防ぐ被害抑止のみを指す場合もあれば、被害の拡大を防ぐ被害軽減や、被災からの復旧まで含める場合もあります。
災害の概念は広いので、自然災害のみならず、人為的災害への対応も含めることがあるようです。
日本では第二次世界大戦後、河川改修や耐震化などの施設(ハード)対策を通じて被害を抑止することに主眼が置かれてきました。
ところが1995年の阪神・淡路大震災でその限界が露呈したことを契機に、被害軽減や復旧を重視すべきという考え方が強まり、対策により被害を最小限に抑えることに注力する“減災”の考え方が登場します。
2011年の東日本大震災ではこの課題が改めて認識され、復興構想会議の提言では“逃げる”こと、つまり避難を基本とした防災教育やハザードマップ整備などの非施設(ソフト)対策の重視を謳っています。
ここではもしもの時に使えそうな雑学をいくつか紹介します。
・山で遭難した時は頂上を目指した方が良い
山頂に繋がる登山道に出やすく、また捜索する範囲が狭まるため捜索隊が見つけやすくなるからです。
下手に降って沢や滝に阻まれ身動きがとれず事態が悪化したというケースは数多くあります。
・雪崩に巻き込まれた際は両手を使い口のあたりに空間を作るといい
雪崩に埋まってから15分程度で急速に生存率が下がりますが、呼吸のできる空間があったかどうかで確率に大きく差がでます。
また、雪に埋もれると上下の感覚を失うので脱出のために上に向かって掘っているつもりが実は下だったということもありますが、空間を作ることで上下を把握しやすくなります。
・地震時に家の中で比較的安全な場所
畳とフローリング、どちら防災により役立つかの実験が行われ、重さ100kgの家具を震度5で揺らしてみると畳では倒れますが、フローリングでは倒れません。 (大きさ・素材・状況などにより一概には言えません)
お風呂場も比較的安全です。
湯船の中に入れば、柱などが倒れてきても大丈夫ですし、頭上に大きな荷物を置いていることもないからです。
水を確保できる可能性が高く、万が一閉じ込められても排泄も可能です。
・壊れた車からの脱出方法
車の中に閉じ込められた時はフロントガラスでなくサイドガラスから脱出します。
素手では絶対に破壊できないので、小銭を伸縮性のある布(ストッキングや靴下)に入れ、ガラスを叩き割ります。
ガラスが割れたら、穴を広げ背中から脱出すると怪我の可能性も低くなります。
・家で停電しているときは屋内でロウソクなどの裸火は極力使わない
避難生活の疲れから注意が行き届かないことが多くなるからです。
東日本大震災ではロウソクからとても多くの火災が発生しています。
・油性ペンの先に火をつければ懐中電灯代わりに使用できる
などなど調べるとこれら意外にも様々存在します。
いざという時に家族を守れるよう、知識として調べてみるのも大事だと思います。
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