招き猫の日
「招き猫の日」は「くる(9)ふ(2)く(9)」(来る福)の語呂合せで、日本招き猫倶楽部が制定しました。
普段から招き猫にたくさんの福を招いてもらっているため、たまには招き猫に感謝する日があっても良いのではないかと考えた結果、「招き猫の日」が制定されることになったそうです。
また、日本招猫倶楽部によるとこの日を「招き猫の魅力をアピールし、多くの人に福を招いてもらう」という目的もあるようです。
この日を中心に、伊勢の「おかげ横丁」の招き猫まつり等、全国各地で記念行事が開催されます。
海外でも人気のある招き猫
“招き猫”とは、前足で人を招く形をした猫の置物です。
猫は農作物や蚕を食べるネズミを駆除するため古くは養蚕の縁起物でしたが、養蚕が衰退してからは主に商売繁盛の縁起物とされています。
その姿形によってご利益が異なり、右手(前脚)を挙げている猫は金運を招き、左手(前脚)を挙げている猫は人(客)を招くとされ、稀に両手を挙げたものもありますが“欲張りすぎるとお手上げになる”と忌避される傾向があるようです。
一般には三毛猫ですが、近年では地の色が伝統的な白や赤、黒色の他に、ピンクや青、金色のものもあり、色によって“学業向上”や“交通安全”(青)、“恋愛”(ピンク)など意味が異なります。
黒い猫は昔の日本では“夜でも目が見える”などの理由から“福猫”として魔除けや幸運の象徴とされ、黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持つとされ、また赤色は疱瘡や麻疹が嫌う色、といわれてきたため赤い招き猫は病除けの意味を持つそうです。
招き猫は日本だけでなく海外でも実は人気があります。
中国では街角に手を振る機能を備えた金色の招き猫が配置され、多くは左手に“千両小判”を持っており、台湾では1990年代の日本文化ブーム以来、日本と同じ型の招き猫を店先やレジスターの後ろなどに置いている店が多いそうです。
アメリカ合衆国ニューヨークの中国人街でも招き猫はポピュラーな存在であり、レストランの入り口などに日本のものとほぼ同じ型の招き猫がよく置かれており、アメリカでは千両小判ではなくドル硬貨を抱えていることが多く、これらは”welcome cat”や”lucky cat”と呼ばれ、お土産用や輸出用としても製作されています。
ただし手の方向が日本と逆向きで手の甲に当たる部分を前に向けており、これは手招きする手のジェスチャーが日本とアメリカでは逆である(英語圏では手のひらを相手に向ける日本の招き方だと“失せろ”という意味になり、日本における“しっしっ”と動物などを追い払う動作)という文化の相違に起因しています。
招き猫は色や形によって様々なご利益がありますので、自分が一番必要としているのは何かを把握した上で、手元に用意するのがいいかもしれませんね。
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