サツマイモの日
「サツマイモの日」は10月はさつまいもの旬であるのと、江戸から川越までの距離が約13里なのでさつまいもが「栗(九里)より(四里)うまい十三里」と言われていたことから、埼玉県川越市の市民グループ・川越いも友の会が制定しました。
さつまいもを食べると屁がでやすくなる理由
“さつまいも(薩摩芋)”とはヒルガオ科サツマイモ属の植物で、別名に、甘藷(かんしょ)、唐芋(からいも、とういも)、琉球薯(りゅうきゅういも)、とん、はぬす等があり、アサガオやヨウサイは近縁の植物になります。
さつまいもは初心者でも比較的育てやすく、繁殖能力が高く痩せた土地でも育つので江戸時代以降飢饉対策として広く栽培されてきました。
日本国内では鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県が全国の生産量トップ5県で、この内上位4県で全国の8割を占め、とりわけ鹿児島県は全国の生産量約81万tの4割弱を生産しており、同県ではデンプン原料用としての作付けも多いようです。
産地の偏在にはいくつか理由があり、まずさつまいもの栽培に適した水はけの良い火山灰を含んだ土地が鹿児島に広がっていることと、またサツマイモは地上に実を付けないため比較的風害にも強く、台風がしばしばやってくる鹿児島では、風害に強い点が他の作物よりも有利だったとされています。
デンプンが豊富なのでエネルギー源として適している他、ビタミンCや食物繊維を多く含み、加熱してもビタミンCが壊れにくいという特長がありますが、タンパク質の割合が低いなどの理由でさつまいもばかり食べているとカロリーベースでは身体を支えることができても、栄養失調(特にタンパク質の欠乏)に陥るという欠点も併せ持っています。
60℃程度で長時間加熱するとデンプンを糖化する酵素が働いて甘味が増すので、石焼き芋やふかし芋はこの性質により甘味を最大限引き出す調理法なのです。
また天ぷら、スイートポテトや大学芋、栗金団、スナック菓子、干し芋などに加工されることも多く、生のまま日光に晒しておくことに甘味度が増します。
灰汁(ポリフェノール)が多いので、切ったらすぐに水に晒すと良いそうです。
昔より“さつまいもを食べると屁が出やすくなる”と言われてきました。
屁の主成分は“口から(食べ物などと一緒に)飲み込んだ空気”と、“食べカス(小腸で消化できなかったもの)を大腸で腸内細菌が分解する時に発生するガス”になります。
さつまいもの場合は主成分であるデンプンが消化しにくいので、 腸内細菌と腸の煽動運動が多くなり、ガスも発生しやすいため屁が出やすくなるのです。
ただし、この屁(ガス)は善玉菌が分解したガスなので、アンモニアなど臭い成分がほとんど含まれていないため(比較的)臭くないので安心してください。
屁が出やすくなるのを解消するには、皮ごと食べるのが良いとされています。
というのも皮のすぐ内側に含まれる“ヤラピン”という酵素がサツマイモの消化を助けるので、結果として屁が出にくくなります。
最近では皮ごと食べられるレシピも数多く公開されているようです。
我慢のしすぎは当然体によくないので、なるべくさつまいもは皮ごといただきましょう。
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