自然薯の日
「自然薯の日」は6を「も」の字に見立てて「11(いい)16(いも)」の語呂合せとして、静岡県熱海市の自然薯料理店が制定しました。
山芋と長芋の違い
一般にいう“山芋”とはヤマノイモ科ヤマノイモ属のつる性多年草です。
古くは薯蕷と書いてヤマノイモと読み、日本原産で粘性が非常に高く、じねんじょう(自然生)、じねんじょ(自然薯)、ヤマイモ(山芋)とも呼ばれます。
元来は野生の植物でありかつては山へ入り掘ってくるものでしたが、現在ではむかごの状態から畑で栽培されており、流通しているのは栽培ものが多いです。
収穫しやすいように、細長い塩化ビニールパイプや波板シートを使って栽培しています。
なお、天然のもの(自然生・自然薯)は、掘り出した後の孔が放置されると危険であるとされていたり、掘り出す行為そのものが山の斜面の崩壊を助長すること等の理由から、山芋掘りが禁止されている場合も多くあります。
山芋にはシュウ酸カルシウムという物質が含まれており、このシュウ酸カルシウムの結晶は針状の形をしていますのでこれが皮膚に刺さるとかゆみの原因となるのです。
とろろを食べたことで口の周囲が痒くなってもアレルギーの心配は低いのですが、肌に付いていないのに痒くなった場合はアレルギーの可能性がありますので注意しましょう。
一番の山芋の生産量を誇るのは北海道で、全体の約4割弱を占めています。
ヤマノイモ科の中の種類にもよりますが、山芋は基本的に10~3月の秋から春にかけての季節に旬を迎えますが、ヤマノイモ科の中のひとつである“自然薯”の旬は11~1月と短く、形状が曲がっていて複雑な栽培方法なため、貴重で高価な食材といわれています。
独特な味わいで風味がよく、そのままカットして食べてももちろん美味しいのですが、粘り気を活かしてとろろにするのが一般的です。
この山芋に非常によく似たものに“長芋”なるものが存在します。
山芋と同じような食べ方も可能なため混同して売られていることもありますが、実は全くの別種になります。
長芋は中国原産で、日本では青森県で主に栽培され全体の出荷量全体の約7割を占めているほどです。
比較的夏に多く出回りますが、流通量が多いので旬を問わず手に入りやすい食材といえます。
山芋と違い、長芋は水っぽく粘りが少ないため、箸ですくったときに一緒に持ち上がるのではなく、ボタッと落ちてしまうのが特徴です。
とろろにしてもいいのですが、食感を生かして和え物や酢の物、サラダなどにして楽しめる他、ソテーや揚げ物にすることもできます。
品種改良によってひげが少なく皮ごと食べられるものもあるようです。
古くから山芋には滋養強壮の効果があると言われおり、様々な消化酵素を含んでいます。
自身の消化も良い上に、他の食べ物の消化も促してくれる山芋は胃腸にも優しく、しかも栄養も満点ですのでぜひ食べましょう。
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