“成田空港は滑走路の中に民家がある”というのは半分本当で半分嘘のようです。
じつは民家ではなく“ペンション木の根”という建物が存在します。
というのもこの建物、表向きはペンションですが要は反対派が皆でカンパして資金を出して1980年代後半ごろに建てた一軒家なのです。
反対派は一坪共有地の真ん中に家を建てることで“空港敷地内で生活している人がいる”と主張しようとしたそうですが、現在は誰も住んでいません。
ですが日本は憲法で移動の自由や居住地の自由が保障されており、いくら反対派の一坪共有地とはいえ、ちゃんとペンション木の根プールまで移動を保障しないといけない等の理由から現在でも一般道から道がつながっています。
ペンション木の根プールの隣には24時間警察官が常駐する見張り櫓があり警察官が監視しています。
このペンション木の根プールがあるせいで成田のC滑走路は現在も建設途中で放置されていて、“C誘導路”として使用されています。
ですので厳密にはもはや民家とはいえないものになっています。
更にペンション木の根プールの北側には“横堀鉄塔”というの存在し、ここは反対派が一坪共有地の中に数億円かけて建てた妨害鉄塔が建っており、ここも隣には警察官が24時間監視する見張り櫓があります。
横堀鉄塔は高圧電線用の鉄塔のような形をしていて、鉄塔中ほどには沖縄の彫刻家が作った銅像があり、銅像の名前は“抗議する農民”だそうです。
更には鉄塔の根元には歴代の反対派ゲリラが眠る共同墓地があります。
横堀鉄塔の周囲は360度誘導路で完全に孤立していますが、ペンションと同じく日本は憲法で移動の自由や居住地の自由が保障されており、いくら反対派の妨害鉄塔と共同墓地と銅像とはいえ、ちゃんと横堀鉄塔まで移動を保障しないといけません。
そこで現在でも東峰地区から横堀鉄塔へ行くことができるトンネルがありますが、成田空港警備隊直通の監視カメラと赤外線センサが多数設置されていて、反対派が仲間の墓参りに訪れようものならすぐに警察が把握できるようになっているそうです。
これらの一坪共有地の多くは最高裁判決で明け渡しが決定しており、千葉地裁が代執行すればすぐにでも収用されて無くなってしまうそうです。
成田空港を訪れた際には探してみてはいかがでしょうか。