ハーブの日
「ハーブの日」は「ハ(8)ーブ(2)」の語呂合せで、フレッシュハーブの販売を行っているエスビー食品株式会社が制定しました。
「心と身体に潤いをもたらすハーブの素晴らしさと、その美味しさを広める」という事が目的のようです。
また、ハーブを使った化粧品を販売している会社・コスメハーブもこの日を「ハーブの日」と提唱しています。
蚊が寄り付くにくくなるハーブ
“ハーブ”とは、料理の香り付けや保存料、薬、香料、防虫などに利用されたり、香りに鎮静・興奮などの作用がある有用植物で、緑の葉を持つ草、茎のやわらかい植物などを指します。
同様の有用植物であっても、種子、実、根、樹皮などは香辛料と呼ばれることが多いが、苔から木本まで、香りや薬効がある有用植物全般をハーブとして扱う場合もあります。
反面、ミントなど旺盛な繁殖力を持ち駆除困難な害草となる種も存在します。
“ハーブ”は“草”あるいは“野草”、“草木”を意味するラテン語である“herba”を語源とし、フランス語で“herbe(エルブ)”、古英語で“herbe(アーブ)”となり、これが変化して英語のherbを経て、日本に伝わって“ハーブ”という言葉が使われるようになりました。
一般にハーブという場合、香りや辛味、苦味などの風味を楽しむために用いられるキッチンハーブを指すことが多く、生または乾燥させたものを、薬味、ハーブティーなどに用います。
近世まで、病気の原因はミアスマ(瘴気、悪い空気)であると考えられていたため、強い香りで病気を防ぐために、匂い袋(サシェ)、匂い玉(ポマンダー)、ハーブ酢、香油、芳香蒸留水、精油なども利用され、ポプリなどの形で香りが楽しまれてきました。
語源からすると、元々木本植物は有用植物ではあってもハーブではなかったと思われますが、現在ではローズマリーやローリエ等、木本植物であっても一般にハーブとして扱われる物も多くなっています。
自宅のベランダやお庭などでハーブを育てている方もいらっしゃると思います。
育てている段階から強い香りを放つハーブゆえに虫が寄ってくることが多々ある上、ハーブの種類によってはアブラムシやハダニなどの虫もつきやすく、なかなかお手入れが難しいところではあります。
ただし、人間が良い香りだなと思うものでも、虫にとっては“嫌な臭い”というケースもあるのです。
つまり、その匂いを放つハーブを植えておくと虫除けになるということであり、その代表的なものが“ゼラニウム”になります。
日本では“蚊連草(カレンソウ)”などの名前でも販売されているゼラニウムは、人間にとって良い香りを放ち、なおかつ可憐な花が咲くハーブです。
ただし、蚊の苦手な成分を発しているため蚊が寄り付かないといわれていますが、完全に寄り付かなくなるというわけではなくあくまでも補助的な役割程度だそうです。
また、精油を使って虫除け対策をすることもできるそうで、30ml程度の精製水にラベンダーの精油を3滴ほどよく混ぜてスプレー容器に入れて植物に吹きつけると効果が期待できます。
虫がこなくなったり虫がつかなくなることは、人間だけでなく一緒に植えてある植物にとっても好都合であり、例えば“フレンチマリーゴールド”というハーブは、トマトにとって有害なコナジラミという虫を遠ざけるため、トマトのそばに植えておくと効果が期待できます。
“ボリジ”という地中海沿岸が原産のハーブはイチゴとの相性が抜群であり、こちらは昆虫を遠ざけるのではなく、ミツバチなどの受粉を行なう昆虫を引きつけてくれるため、イチゴがたくさんの実をつけたり、味も美味しくなるといわれています。
このように、一緒に植えておくとお互いに良い影響がもたらされる植物のことを、園芸用語で“コンパニオンプランツ”と呼び、農薬を極力使わずに育てる人類の知恵の賜物だと思います。
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