ハサミの日
「ハサミの日」は八(は)三(さ・み)で「はさみ」の語呂合せで、美容家で山野学苑創設者の山野愛子氏が、「針供養」に倣って「ハサミ供養」を提唱し、1978年から実施しています。
ハサミ供養とは使えなくなった鋏の供養を行うもので、2016年には東京芝の増上寺でハサミ供養が行われました。
ハサミ供養は「山野学苑」が事務局となって開催されているそうで、この日には美容関係者だけではなくたくさんの人が参加をして賑わいを見せたそうです。
水中ではガラスははさみで切れる
“はさみ”とは、二つの刃で物を挟んで切る道具です。
形態としては“かしめ”が支点になっており、支点が刃(作用点)と“握り”の中間にあるいわゆる“洋鋏”と、中間部がばねになっており、支点が刃から離れている握り鋏(和鋏)があります。
助数詞には“丁”あるいは“挺”(読みはいずれも“ちょう”)が用いられます。
古代エジプトの壁画にはさみやピンなどが描かれており、また紀元前1000年頃の古代ギリシアのものとされるはさみが出土しており、古代から使われていたと考えられます。
元々は医療用もしくは羊毛の収穫に使われており、当初は握り鋏が用いられていたとのことです。
かしめ部がある形式(洋ばさみ)が登場したのは、西洋では古代ローマ以降、東洋では唐以降だと言われています。
日本では6世紀に中国を通して伝わったと考えられており、この時代の古墳からの出土例もあります。
古代・中世には主に握り鋏が用いられ、また金属製のものの他に木製のはさみも作られていましたが、ただ裁断などの用途には小刀が用いられていたため、はさみの普及は職人や華道など限定的なものでした。
量産されるようになったのは江戸時代から、一般庶民に普及したのは江戸時代末期から明治時代ころといわれており、明治時代から普及した背景には衣服の洋装化により従来以上に複雑な布の裁断が必要となったことが一因とされています。
普段ハサミで切るものといえば紙などですが、実はある条件下ではガラスも切る事が出来るのです。
それは“水中”になります。
空気中だとガラスをハサミで切ろうとしてもまず割れてしまいますが、水中だと割れる事なく切断できます。
この現象の名前は“ケモメカニカル効果”という名前があり、その原理は次のようになります。
ガラスは酸素とシリコンが結び付く事により構成されている物質なのですが、水にはその酸素とシリコンの結びつきを切る効果があるそうで、これを“ケモメカニカル効果”と呼ぶそうです。
そのため、普通にガラスをハサミで切ろうとすると酸素とシリコンの結び付きが強力なため、ガラスが割れてしまいますが、水中では結び付きが弱くなっているためハサミで削るように切る事ができるのです。
動画も多数ありますので、夏休みの実験にぜひいかがでしょうか。
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