一般的に初夢は“一富士二鷹三茄子が縁起が良い”とは良く聞きますね。
そもそも何故“一富士二鷹三茄子”なのかというと諸説ありますが富士は“無事”、鷹は“高い”、茄子は“成す”の意味があるといいます。
そして一富士二鷹三茄子には実は続きがあり“四扇(しおうぎ)”、“五煙草(ごたばこ)”、“六座頭(ろくざとう)”がそれにあたります。
“四扇”の扇は末広がりで縁起が良いとされています。
“五煙草”の煙草は酒とともに、祭りや祝い事など人々が集う席には欠かせません。
座の雰囲気を盛り上げたり和ませたりするからです。
また、煙草の煙は上に上がるから縁起が良いとする説もあります。
“六座頭”の座頭とは、琵琶法師の座に所属する剃髪した盲人のことを言い、『毛が無い』ことが転じて『怪我が無い』という縁起が良い意味に取れると言います。
そして“一富士二鷹三茄子”と“四扇五煙草六座頭”はお互いに対応しており、“富士”と“扇”は(形が)末広がりで子孫や商売の反映の意味を、“鷹”と“富士”は上昇して行くので運気上昇の意味を、『茄子』と『座頭』は二つとも『毛が無い』ことから『怪我が無い』と家内安全をそれぞれ意味します。
秋茄子は嫁に食わすなの意味
“秋茄子は嫁に食わすな”という昔から伝えられてきた慣用句がありますが、これには実はその解釈に様々な説があります。
一般的によく使われている解釈は“秋ナスはとても美味しいので嫁なんかに食べさせるのはもったいない”という姑の意地悪な感情を表しているというものです。
ここでいう“よめ”は“夜目(よめ)”といい、ねずみのことを指しているという説もあります。
つまり、美味しい秋茄子をねずみに食べさせるのはもったいないという意味になります。
一方で次のようなものもあります。
“夏野菜の茄子には体を冷やす働きがあるので、涼しくなってきた秋に茄子を食べて出産を控えたお嫁さんの体が冷やさないように”という解釈です。
また、秋茄子は種が少ないので子供が出来づらくなるという言い伝えも存在します。