植物園の日
「 植物園の日」は日本植物園協会が2007年に制定しました。
写真はシンガポールにある超巨大植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」です。
マリーナベイサイドから徒歩で行くことができ入園および園内の散策は無料(一部施設は有料)です。
中央部に映っているのは養成植物やシダ類を含む200種、162900本以上の熱帯植物を外壁に巻いた高層庭園でありスーパーツリーと名付けられています。
植物が発するコミュニケーション
植物と言うと、生涯孤独、無言でいるように思われています。
しかし最近の研究で、実は植物も他の生物と同じように、コミュニケーションを交わしているらしい、と言う事がわかって来ました。
1983年に虫に食べられた葉っぱが『かおり』を出して天敵を呼ぶという研究が発表されて、86年に植物が会話するという最初の論文が発表されました。
ですが当時は受け入れられず、プラント・プラント・コミュニケーション(植物間のコミュニケーション)研究は休止してしまいます。
ですが2000年からサイエンスの世界で再び研究が始まって、植物間のコミュニケーションはまぎれもない事実であることが判明しました。
植物の中にはその葉が虫などに食べられると、食べられている葉からある種の物質を放出するものがあります。
例えばキャベツの芽だしやシロイヌナズナ(アブラナ科の植物)にコナガ幼虫がやってきてその葉っぱを食べると、葉っぱがコナガ幼虫の天敵を誘引する特別な“香り”を出すことが判明しています。
その“香り”が漂い出すと“香り”をかぎつけた寄生蜂がやってきて、コナガ幼虫に卵を産みつけ卵は10日ほどで幼虫の身体を食い破って出てくるそうです。
つまり害虫の天敵を“香り”によって呼び寄せている、ということになります。
このようにある種の物質を放出してコミュニケーションをしている植物としては、ポプラやシラカバなどが知られています。
もしかしたら植物同士が実は香りによって会話しており、いつか人間にもその内容が理解できる日が来るかもしれませんね。
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