虫の日
「 虫の日」は「6(む)4(し)」という語呂合わせが由来で、数々の名作漫画を世に産み出してきた手塚治虫などによって設立された「日本昆虫クラブ」によって制定されました。
「虫の住める街づくり」を目的として制定された記念日となります。
蝶と蛾の違い
蝶を“きれい”とたとえるなら、蛾は“汚い”というイメージを持っている方も多いと思います。
日本では蝶と蛾をはっきり分けていますが、フランスやドイツなどのように1つの仲間として扱っているところや、セセリチョウ科だけを別に扱うところもあり、国や専門家によって扱いが変わってきます。
その大昔、蛾(鱗翅目)という夜行性の昆虫が誕生し、繁栄を続けてきました。
その進化の過程で昼に活動するものが出現し、子孫繁栄のためなどに視覚的要素が必要となり、競うようにあでやかな姿に変えてきたものと思われます。
簡単に言うと、蛾の一部が違った進化を遂げ、蝶とよばれるものになったということのようです。
日本では蝶は240種弱に対し、蛾は5,500種を超えており、蝶の20倍以上の種がいますが、まだまだ新種が見つかっています。
ただ種類が多いこと、種の判定が難しいことなどに加え、研究者が少ないのでまだ解明されていない部分も多く残っているようです。
生物学上で大きな違いはありません。
一般的には次のような外見上の特徴で分けていますが、例外もあるので必ずしも完全ではありません。
1.止まっている時に羽を縦に閉じるのが蝶、横に広げるのが蛾。
2.触角の先がこん棒状になっているのが蝶、くし形や先が尖っているのは蛾。
3.蝶は主に昼間に活動し、蛾は主に夜に活動する。
4.蝶は胴体が細く、蛾は太い(さほどあてにはならないようです。)
5.前後の羽のつながり方が、蝶は一部を重ねあわせたようになっており、蛾はフック状の突起物でつながっているが、よく観察しないと分かりにくい。
過去、蝶と蛾の見分け方について色々調査がされてきましたが、サンプル数が増えるとともに例外が続出し、決定的な相違点は見出せなくなって、最近では生物学的根拠が薄いとの理由で蝶と蛾の分類法自体が排除されているようです。
ですのであまり蝶だけを愛でて、蛾を蔑ろにはしないようにしましょう。
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