環境の日
「環境の日」は1972年12月の国連総会で制定された国際デーの一つです。
1972年のこの日、ストックホルムで開催された国連人間環境会議で「人間環境宣言」が採択され、国連環境計画(UNEP)が誕生しました。
国連では日本の提案によりこの日を「世界環境デー」と定め、日本では1993年に「環境基本法」で「環境の日」と定められています。
事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意慾を高める日であり、世界各国でもこの日に環境保全の重要性を認識し、行動の契機とするため様々な行事が行われます。
無関心ではいられない
環境問題がニュースなどで話題になったりしますが、自分には関係ないと思ったりする人もいるかもしれません。
ですが現在世界のあちこちで気温や海の水位が上がっています。
干ばつや集中豪雨・洪水などの異常気象・自然災害の増加、食料・水不足などが次々と報告されています。
プラスチックやビニールを不完全燃焼させると、ダイオキシンという猛毒が発生します。
洗剤、農薬などの汚染物質が流されたり、温室効果ガスが大量に排出れたり、ゴミがどんどん増えたりしています。
人間がいろんなものをたくさんつくって、たくさん使って、たくさん捨て続けた結果、現在地球にはとても負担が掛かっています。
一度汚してしまった自然を元通りにするのはとても難しく、美しい自然を残して、人類が生きていくために、環境問題は途上国も含めて世界が一丸となって取り組んでいかなければなりません。
地球を汚す主な原因は色々あります。
・地球温暖化
簡単に説明すると、熱を吸収する温室効果ガスの濃度が高くなって、地球全体で気温が上がっていくのが地球温暖化問題です。
地球温暖化は海面が上昇したり異常気象が増えたり、農作物の不作、マラリア、デング熱の拡散に繋がると言われており、特に世界中で農作物が減っていくと、食べ物の多くを輸入に頼っている日本は輸入ができなくなってしまうので食糧不足になってしまいます。
また海面が1m上昇すると、東京・大阪の沿岸部が水没する危険性があり、気温の上昇によって熱中症にかかる人が増えたり、マラリアになってしまったりといった健康被害も心配されています。
・酸性雨
酸性雨は石油などを燃やすことによって、強い酸性の雨や霧が降ってくる現象です。
500~1,000km離れた地域にも影響するので、国境を越えた広い範囲で問題になっています。
酸性雨によって湖や川などが酸性化してしまうと、そこに住む魚は死んでしまい、土が酸性化すれば木が枯れてしまいます。
大理石や金属でつくられている建物にも影響が出てきます。
・海洋汚染
すべての汚染物質は川などから最終的に海に運ばれて、海洋汚染になります。
海洋汚染の原因として挙げられるのは、化学物質汚染、油汚染、プラスチックゴミなどです。
また、海の栄養素が多すぎたり、水温が上がったりするとプランクトンが異常発生して赤潮の原因になります。
・廃棄物、化学物質汚染
経済が発展していくことで、工場などから化学物質や廃棄物が大量に生み出されます。
廃棄物はゴミ処理場に集められ手間と時間をかけて処理されていて、ゴミが増えるとゴミ処理場からでるCO2の量が増え地球温暖化が加速してしまいます。
また私たちの暮らしを便利にする食品の保存料、医薬品、洗剤や化粧品、農薬、堆肥などの化学物質のなかには、自然の中で分解されにくいものや蓄積されやすいものがあり、人の健康や生態系に悪影響を与える可能性があります。
環境汚染のほとんどは普段の生活では目に見えず実感できないかもしれません。
ですが地球は徐々に汚れていってるのが現状です。
きれいな空気、水、自然を大切にするために、まずは身の回りでできることを少しずつ始めましょう。
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