洋食器の日
「洋食器の日」は七(な)一(い)二(ふ)で「ナイフ」の語呂合せで、日本金属洋食器工業組合が制定しました。
「洋食器の優れた機能や美しさ、その役割などを広くPRする」という事が目的のようです。
日本金属洋食器工業組合の事務局がある新潟県といえば米が有名であり、あまり知られていませんが金属洋食器の生産では日本国内のトップのシェアを誇っており、日本国内で生産されている金属洋食器の約9割は新潟県で生産されているものになります。
毒殺予防に銀の食器が使われていた理由
銀食器は見た目も美しくインテリアとしても重宝されています。
この銀食器ですがかつては“毒殺の予防”として使われていたという歴史があります。
当時、中世ヨーロッパでは毒殺の歴史があり、特に王位継承者に対する毒殺が頻繁に起こっていました。
最たるは食事に毒を混ぜ込むといった手法でした。
当時暗殺で使われる毒物は“硫砒鉄鉱(りゅうひてっこう)”と呼ばれる、ヒ素と鉄鉱の化合物です。
ヒ素が猛毒であることはご存知かと思います。
この硫砒鉄鉱と銀が接触すると、銀は黒く変色してしまう特質があるので、毒物を口にしてしまうことを未然に防ぐために、器や皿、ナイフやフォークなどの食器類は全て銀で作られるようになりました。
毒物による暗殺はヨーロッパに限ったことではなく、古代の中国などでも同様で、中国では毒を見つけるために銀の箸を使っていたそうです。
また、貴族同士の大切なお客様を招待しての晩餐会などにも銀食器を使用し、“食べ物に毒は入っておりませんので安心してお召し上がりください”という意味もあったようです。
さらに銀食器は“富の象徴”としての面も持っていました。
銀は長い間放置しておくと、空気中の硫黄分と反応して変色してしまい、銀食器をピカピカに光り輝く状態に保つには、常に手入れをして磨いておかなければならないのです。
“ピカピカに光り輝く状態に保つ=手入れする忠実な家臣がいる”ということにつながり、“経済力”と“行き届いた躾”を誇示することができたと言われています。
最近では銀ではなくとも、手入れが簡単で価格も安いステンレスの食器も数多くあります。
かつての銀食器メーカーもステンレス食器を出したりしていますので、陶器ではなくメタリックな食器を使ってみてはいかがでしょうか。
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