土用の丑の日
2018年の「土用の丑の日」は7月20日と8月1日となります。
年によって違いますが、2018年については2日間あるのです。
これは「土用」が「立春、立夏、立秋、立冬」の前の18日間のことであることと、「丑の日」が干支が表し年を数えるだけではなく日にちを数える時にも使われることが関係します。
干支は「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」と12種類の動物となっており、当然丑の日は12日間の周期で周ってくることになります。
よって「土用の丑の日」は、立秋の前の18日間に訪れる丑の日のことであり、2018年はその18日間に丑の日にあたるのが7月20日と8月1日の2日間になるのです。
土用の丑の日に“うなぎ”を食べる理由
この時期になるとニュースなどで、土用の丑の日にうなぎを食べるために店舗に行列を成している映像などを良く見かけますよね。
でもなぜ“土用の丑の日”に“うなぎ”を食べるのでしょうか。
日本で暑い時期を乗り切るために栄養価の高いうなぎを食べるという習慣は万葉集にも詠まれている古いものですが、土用の丑の日に食べる習慣となったのは、文政5年(1822年-1823年)当時の話題を集めた『明和誌』(青山白峰著)によれば、安永・天明の頃(1772年-1788年)よりの風習であるとされています。
しかし、日本における疲労研究の第一人者である大阪市立大学大学院特任教授の梶本修身によれば、栄養価の高いものを食することが当たり前になった現代においてはエネルギーやビタミン等の栄養不足が原因で夏バテになることは考えにくく、夏バテ防止のためにうなぎを食べるという行為は医学的根拠に乏しいとされ、効果があまりないそうです。
このように諸説ありますが、“讃岐国出身の発明家である平賀源内が発案した”という説が最もよく知られています。
この説にも細かなバリエーションがあるのですが、大まかな共通の流れとしては、商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の元に相談に赴きます。
源内は、“本日丑の日”と書いて店先に貼ることを勧めたところその鰻屋は大変繁盛し、その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したというものです。
丑の日と書かれた貼り紙が効力を奏した理由は諸説あり定かではありませんが、一説によれば“丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない”という風習があったとされ、別にうなぎでなくても良かったのでした。
夏にうなぎが売れない理由としてはうなぎの“旬”でないからです。
“土用の丑の日にうなぎを食べる”という習慣が根付いたせいか、うなぎの旬は夏のように思えますがうなぎの旬の時期は、冬眠に備えて身に養分を貯える晩秋から初冬にかけての時期で、秋から春に比べても夏のものは味が落ちるのです。
近年ではうなぎ以外の肉製品の蒲焼きだったり、うなぎに似せたものだったり様々ありますので、もしうなぎは苦手という場合には探してみてはいかがでしょうか。
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