ビリヤードの日
「ビリヤードの日」は1955年のこの日、ビリヤード場を風俗営業法の規制の対象外とする法案が成立したことが由来です。
ビリヤードを健全なスポーツにしようとした眞鍋儀十衆議院議員の尽力によるものでした。
今でこそ健全なスポーツとして楽しまれていますが、ビリヤード場などの遊技場は戦前から遊技場取締規則などによって規制を受けていたのです。
というのも、ビリヤードは賭博行為や売春の温床になりやすいという理由があったからとされています。
また当時はビリヤードだけではなく、囲碁や将棋、釣堀、射的などの現在では当たり前になっているようなものも遊技場として定義されていて規制の対象となっていました。
ビリヤードの歴史
“ビリヤード”は、室内で行われるスポーツ競技のひとつで、ビリアード、撞球(どうきゅう)、球撞き・玉突き(たまつき)とも呼ばれます。
ビリヤードとは、ラシャと呼ばれる布を張ったスレート(石板)にクッションで囲ったテーブル上で“キュー”と呼ばれる“タップ(皮)、先角(コツ)、シャフト、バット”で構成された長い棒状の道具を使い、静止している白や黄の手玉(キューボール)を撞き、先玉(カラーボール)に衝突させ、それらの球が起こすアクションを自分の思い通りにコントロールすることで競い合う球技ですが、キャロム、ポケット、スヌーカーで使用するテーブルの規格が異なります。
他の多くの球技と異なる点は、体力の優劣、年齢によって勝敗が左右される要素が少ないことであり、そのため子供から年配者まで幅広い年齢層のプレイヤーが楽しむことができるのです。
また各プレイヤーの実力に合わせて適切なハンデを振ることにより、初級者からプロまでが同じテーブルで直接対戦することができます。
ビリヤードは常に一人でテーブルへ向かってプレイを行い、静止した球を撞きます。
そのため対戦相手と直接球を撞き合うことはなく、ショットの成否は全て自らのプレイによる結果であり、また体格や体力において優れていれば必ず勝てるとは言えず、技術の熟練度やプレッシャーに負けない精神力、集中力を備えているほうがよい結果を残すことが多く、技術の緻密さ、ゲームを有利に進めるための戦術を競う競技であることから、メンタルスポーツのひとつとされています。
ビリヤードの起源については諸説あり、中国、イタリア、フランス、イギリス、スペインのいずれかで発明されたとされ、かつては“ベルメル”と呼ばれ、中近東から戻った十字軍兵士がヨーロッパへ持ち込んだとする説があり、また、紀元前400年頃、ギリシアの屋外スポーツで、円錐形のものへ丸い石を棒で突き当てる競技が原型という説もあります。
1469年、世界初のビリヤードテーブルはルイ11世のために作られたものであり、そのビリヤードテーブルは石版にクロスが敷かれ、真ん中にひとつだけ球を落とす穴があるものでした。
しかし、同世紀の他のフランス国王、教会はビリヤードを“罪深きもの”として見なし、遊ぶことを禁じるのです。
日本に初めて伝わったのは江戸時代といわれており、オランダ人によって長崎の出島に持ち込まれたました。
明治時代になると、東京に最初のビリヤード場が誕生しましたが、当時のビリヤードは華族、軍の将官、高官などの上流階級向けの社交的競技でした。
広く一般にスポーツとして流行したのは大正時代になってからであり、昭和時代に入ると全国のビリヤード場は約2万軒以上もあったと言われています。
戦争で一時期衰退していましたが、戦後になると占領軍によって復活していき、その後、風俗営業等取締法から除外されビリヤードは一般的なスポーツとして広く楽しまれるようになりました。
現在ではネットカフェなどにも設置されていることが多く、誰でも手軽に楽しむ事が出来ます。
これを機に初めてみてはいかがでしょうか。
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