ニューヨークの日

イメージ_自由の女神

「ニューヨークの日」は1664年のこの日、オランダの西インド会社の支配下にあったマンハッタン島南端のニューアムステルダムがイギリスの支配下に移った時に、イングランド王ジェームズ2世(ヨーク・アルバニー公)に因んでニューヨークに改称されたことが由来です。

自由の女神像の人種は緑人

“ニューヨーク市”は、アメリカ合衆国ニューヨーク州にある都市です。

1790年以来、同国最大の都市であり、市域人口は800万人を超え、都市圏人口では定義にもよりますが2,000万人以上でとされてており、2015年の市内総生産は6625億ドルと全米最大、東京に続き世界2位です。

ロンドンと並ぶ世界トップクラスの世界都市、金融センターであり、国際連合の本部所在地でもあり、世界の政治、経済、文化、ファッション、エンターテインメントなどに多大な影響を及ぼしています。

そしてニューヨークといえばリバティ島にある“自由の女神”を連想する人も多いと思います。

“自由の女神像”は世界で一番有名な像といえるかもしれませんが、その実態はあまり知られていないのではないでしょうか。

自由の女神像はあくまでも俗称で正式名称は“世界を照らす自由”といいます。

アメリカ合衆国の独立100周年を記念して、独立運動を支援したフランス人の募金によって贈呈され、1886年に完成したものです。

アメリカ政府とフランス政府間の取り決めと思われていますが、元々はフランス系フリーメイソンリーとアメリカ系フリーメイソンリーの間に交わされた贈り物であったといわれています。

性別は実は明文化されていないのですがローマ神話における自由の女神リーベルタースがモデルとなっており、身長は33.86m、像高は93.0m(台座47mを含む)、全重量は225tで内部には頭部展望階に昇る為のエレベーターが設置されています。

材質は銅であったため本来は銅の色をしていたのですが、設置場所が海のすぐ側であるため強い潮風にされされ酸化が急速に進み現在のあの色になったようです。

右手は松明を空高く掲げていますが、この松明は灯台とするためのもので、設置時は灯台の役目を持たせていた為に像はニューヨーク港を向いているのです。

ちなみに松明の炎の部分は純金製です。

左手には独立宣言書を持っており、アメリカの独立の年である“1776年7月4日”とフランス革命のきっかけとなった
バスティーユ牢獄襲撃が起こった“1789年7月14日”の文字が刻まれています。

足元には引きちぎられた鎖と足かせがあり、全ての弾圧、抑圧からの解放と、人類は皆自由で平等であることを象徴しています。

冠には7つの突起がありますが、これは7つの大陸と7つの海に自由が広がるという意味です。

一般的に大陸とは、ユーラシア大陸・アフリカ大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・オーストラリア大陸・南極大陸の6つを指しますが、欧米人は”七大陸最高峰”と表現するように大陸を7つに分けています。

これはユーラシア大陸を”ヨーロッパ”と”アジア”に分割しているからで、物理的な地形ではなく、文化圏の違いで線引きしているのです。

台座の内部は実はアメリカの移民の歴史について展示する博物館となっており、エマ・ラザラスが書いた“新しい巨像”という題の14行詩を浮き彫りにしたブロンズ製銘板が設置されています。

かつてアメリカ国内では、“自由の女神像”は白人か黒人かとの議論となった事がありましたが、自由の女神像の色が緑であることから“緑人”ということで落ち着きました。

ユーモアに溢れたいかにもアメリカ人らしい発想ですね。

自由の女神像は日本国内でもレプリカが広告塔として立っているのを時折見かけますが、アメリカは肖像権などに厳しい国なのでクレームなど来ないのかと思われた方もいるかもしれません。

実は全く心配入りません。

自由の女神像はその名前の通り肖像権、著作権共に現在はありませんので自由に使っていいのです。

自由の女神像はアメリカだけでなくフランスにもあります。

こちらはフランスがアメリカに自由の女神像を送ったことの返礼として、パリに住むアメリカ人たちがフランス革命100周年を記念して贈ったものであり、高さは11.5m、重さは14 tと少し小ぶりな像です。

さらにパリにはもう一体の自由の女神像があり、リュクサンブール公園にあるもので、セーヌ川のグルネル橋のたもとにあるものよりもっと小振りです。

こちらはアメリカの自由の女神像作成の準備作業のために作られたもので、1906年からリュクサンブール公園内に設置されました。

アメリカの自由の女神像に比べると少しマイナーですが、もしフランスを訪れた際は訪れてみるのもいいかと思います。

 


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