ようかんの日
「ようかんの日」は「いと(10)おいしいよう(8)かん」という語呂合わせで、和歌山県串本町で紅葉屋本舗を営んでいる坂井良雄氏によって制定された記念日となります。
10月が食欲の秋というシーズンであることと、縁起の良い言葉である「八福」も由来となっており、坂井良雄氏によるとこの日を「美味しくて疲労回復に良いとされるビタミンB1を多く含む羊羹を食べて、元気になってもらう」という事を目的としているようです。
ようかんとういろうの違い
“羊羹(ようかん)”とは一般には小豆を主体とした餡を型(羊羹舟)に流し込み寒天で固めた和菓子のことです。
寒天の添加量が多くしっかりとした固さの煉羊羹(ねりようかん)と、寒天が少なく柔らかい水羊羹(みずようかん)とがあり、また寒天で固めるのではなく小麦粉や葛粉を加えて蒸し固める製法もありこれは蒸し羊羹と呼ばれ、単に“羊羹”と称した場合は煉羊羹のことを指します。
煉羊羹は糖度が高いため保存性が高く、適切な状態で保存すれば常温で一年以上の長期保存が可能なものが多くあり、この特徴を生かして非常食としても販売されているものもあるようです。
また、糖度が高く少量でも高カロリーであり、体内ですぐにエネルギーに変換されることから、スポーツの補給食としても活用されており専用の商品も開発されています。
もともとは中国の料理で羊の羹(あつもの)、つまりは羊の肉を煮たスープの類でした。
鎌倉時代から室町時代に、禅僧によって日本に伝えられましたが、禅宗では肉食が戒律(五戒)により禁じられていたため、精進料理として羊肉の代わりに小豆を用いたものが、日本における羊羹の原型になったとされています。
そしてようかんに似た和菓子として“ういろう(外郎)”なる和菓子があります。
“外郎(ういろう)”とは米粉などの穀粉に砂糖と水を加え練ったものを、型に流し込んで蒸籠(せいろ)で蒸して固めた和菓子です。
うるち米やもち米の米粉以外に、小麦粉、ワラビ粉などを主原料とするものもあります。
白砂糖を用いた白いもの、黒砂糖を用いた黒いもののほか、小豆や抹茶、コーヒー、柚子、桜など様々な風味のういろうがありますが、室町時代のころから存在する黒砂糖を用いた“黒糖ういろう”が本来の姿とされているようです。
名前の起源は諸説ありますが、江戸時代に普及した口中清涼剤の大衆薬“外郎薬(ういろうぐすり)”に外観が似ていたためとされるのが通説で“ういろう餅”と呼ばれることもあります。
ようかんは最近では牛乳パックのような1Lの紙パックに充填されたものも販売されています。
小豆や餡子が苦手という方にはどうしようもないものですが、好きな人にはたまらないようです。
ですが食べ過ぎはやはり体に良くないのでほどほどにしておくのが良いと思われます。
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