世界郵便デー
「世界郵便デー」は1874(明治7)年のこの日に全世界を一つの郵便地域にすることを目的として、万国郵便連合が発足したことが由来です。
万国郵便連合(UPU)によって1969(昭和44)年に「UPUの日」として制定され、その後1984(昭和59)年には「世界郵便デー」と名称を変更しました。
万国郵便連合(UPU)は加盟国の郵便業務を調整する機関であり、本部はスイスの首都であるベルンに置かれています。
日本も1877(明治10)年2月19日に万国郵便連合(UPU)に加盟しており、日本ではその日を「万国郵便連合加盟記念日」として制定されています。
かつて郵便配達員は拳銃を所持していた
“郵便”とは郵便物を送達する(送り届ける)制度のことで、また郵便物そのもののことでもあります。
郵便そのものは各地の教会・修道院を統率するために12世紀はじめに起こったものとされ、近代郵便の原点は1516年からドイツ・イタリアの名門一族の人物フランチェスコ・デ・タシス1世が“Thurn und Taxis”を設立・運営する中でヨーロッパ全域を対象に行ったものです。
日本において通信制度が現れたのは、伝馬などを利用して公用通信に供した“大化の駅制”とされ、この駅制は盛衰を続けながら鎌倉時代に至って飛脚の出現となり、戦国時代には大名の書状送付に飛脚が利用されるなどを経て、江戸時代に幕府の整備により武家や町人が利用できる飛脚屋・飛脚問屋などの制度として発達します。
その後明治時代に入り、飛脚は郵便に移行してゆくのです。
そして郵便が始まった当初は配達員が強盗に襲われることが度々起こり、そこで郵便配達夫は配達中の現金が奪われることから守るために、1873年から1948年にかけて郵便物保護銃と呼ばれる拳銃を護身用に携帯しました。
この“郵便物保護銃規則”が制定されたのは、1873年であり、警察官が銃を持つより前でした。
日本で銃の所持・携行が厳しくなったのは戦後のことで、GHQの方針で帰還兵や一般人が持っていた銃器類がほぼ全て没収され、現在のような厳しい規制が敷かれたのです。
この郵便物保護銃ですが東京スカイツリーにある郵政博物館にS&W No.2リボルバー、もしくはそのコピー品の拳銃が展示されています。
撃発機能が削除されていますので、実際に撃つことはできませんが興味のある方は訪ねてみてはいかがでしょうか。
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