蛸の日

イメージ_たこ「蛸の日」は関西地方では7月2日頃の半夏生に蛸を食べる人が多いことから、蛸研究会が制定しました。

半夏生とは雑節の一つであり、半夏生を迎えるまでには畑仕事や水田の田植えを終わらせるなどの目安の日とされています。

なぜ半夏生にあわせてタコを食べるのかというと、吸盤を持っているタコのように、田んぼにしっかりと稲が根付くように願って食べたことが由来となっているそうです。

また、この日までは忙しく畑仕事や田植えをしなければいけなかったため、栄養豊富なタコを食べることによって疲労を回復させていたともいわれています。

未だによく解っていないタコという生き物

“たこ”はもはや説明不要なほど良く見かける海の食材ですが、未だその生態について解っていないのも事実なのです。

その独特の風貌の特徴として一番に目が行くのは、たくさんの吸盤が付いている8本の脚があります。

人間と違って8本もの足があるタコですが、実は足は2本で、残りの6本は全部腕と言う事が、近年の研究結果から解りました。

最後部の足を移動する時の文字通りの“足”として用い、残りの腕で餌を捕獲して食べたり、触手として物体を調べたりするのに使います。

さらに研究を進めた結果、タコには右利き左利きは勿論の事、両利きまで存在する事が確認されました。

こまで研究が進んでいるにもかかわらず、“なぜ8本?”なのかは解っていません。

タコが他の生物とは違う特徴として、その8本の足以上に身体的な特徴があり、頭として見える胴体の中には“3つの心臓”と、“9つの脳”を持っている事です。

“9つの脳”とは、本来は体の各器官を動かすための本来の脳にプラスして、進化しすぎてしまった8本の足を、それぞれに独立して制御する為の8個の脳です。

更にその9個の脳を動かすのに1個では足りないのか、3個の心臓まで備わっています。

全身の血液を循環させるのに使われる本来の心臓、その左右にエラ心臓と呼ばれるものが付いており、エラ心臓は文字通りエラへの血液供給に使われています。

“9つの脳”を持っている事から、“海の賢者”とも呼ばれているタコですが、実際の知性も非常に高く、自らの住処の入口を石で塞いだり、ヤシの殻でシェルターを作ったりと、計画的に行動する事が確認されています。

本来の脳は体全体を見渡す“司令塔”に特化し、8本の腕と脚の制御は各々に直結した脳に任せているため、物事の判断が非常にシンプルになって合理的です。

その知能は3歳児並とも言われ、道具を使ったり、瓶の蓋をネジ開けたりした事例も確認されています。

タコの体は9割が筋肉で出来ていると言われており、そのパワーは凄まじく、時にはサメをも捕獲して餌にして食べてしまいます。

タコは外敵に襲われた時に、自ら足を切断して逃げ、その後の足と腕は自己再生能力で生えて来ます。

その時に2本以上に別れて生えてくるタコも存在し、過去の日本では96本もの触手があるタコが捕獲されています。

欧米ではその風貌から“デビルフィッシュ”と呼ばれて嫌われているタコですが、その生態を知れば知るほどよくわからなくなってきますね。

そのようなタコを捕まえてよく食べる日本人も、よくわからない存在かもしれません。

 


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