ろうご(老後)の日
「ろうご(老後)の日」は六(ろう)五(ご)で「ろうご」(老後)の語呂合せが由来で、2008年に神戸市老人福祉施設連盟が制定しました。
「高齢者自らが、楽しく、元気に、夢と希望を持って生活できるように生き方を考える」という事などを目的としているようです。
老後に不足するお金
日本の会社は年功序列であり定年を迎えると収入が一気に下がります。
人は生活水準を下げることが難しい生き物なので、現役時と同じ生活をするためには事前に資金を貯蓄しておく必要があります。
ですが老後の資金を考える際に難しいのは何歳まで生きるか分からないということです。
参考として平均寿命を利用すればいいのではと考える方は多いと思いますが、もっと適切な指標として“平均余命”なるものがあります。
“平均余命”とはある年齢の人がその後平均して何年生きるのかを表す指標であり、60歳の人の平均余命は男性が約24年、女性が約29年です。(平成28年度厚生労働省の資料より)
つまり現在60歳の男性は84歳、女性は89歳まで生きることになります。
老後の長さとしてはこのぐらいを想定したほうがいいでしょう。
ちなみに日本人の“平均寿命”は男性81歳、女性87歳と“平均余命”よりも短くなっていますが、それは“平均寿命”が60歳よりも前に死んだ人を含めた数字だからです。
定年後にかかる毎月の生活費はいくらか見ていきましょう。
総務省が毎年発表している“家計調査報告”には高齢夫婦無職世帯、つまり年金暮らしの世帯の家計収支が載っています。
これを見ると2016年の世帯支出の平均金額は約27万円だということが分かります。
そして収入のほとんどは年金です。
年金は2018年現在65歳から受け取れるようになります。
例えば夫が会社員勤続40年で妻が専業主婦の“モデル世帯”の場合、年金は月々22万円ほどになります。(厚生労働省のサイトより)
夫が死んだ後も妻は遺族厚生年金(夫の厚生年金の4分の3)を受け取れるので平均余命を考慮して計算すると生涯で受給できる年金額の合計は約6300万円になります。
これらから計算すると老後に不足するお金は約3100万円であり、つまり60歳までに3000万円を貯蓄する必要があります。
不足分の補填として一番現実的な手段としては、60歳の定年後も働くことです。
給料は下がりますが現在では企業に定年後65歳までの再雇用が義務づけられており、仮に年収300万円で5年間働けば1500万円のプラスになります。
最近では多くの会社員が65歳まで働いています。
退職金を使うこともできるでしょう。
大学卒(管理・事務・技術職)の定年退職金は平均で2156万円になります。(平成25年厚生労働省資料より)
住宅ローンの繰り上げ返済に使う人もいると思いますが退職金は老後の大きな資金源ですので、まとまったお金が入ったからといって散財せずにきちんと貯蓄することが大事です。
こうしてみると足りない3000万円はなんとかなりそうだと思えるかもしれません。
しかし、他にも大きな出費を迫られるイベントは結構あります。
例えば子供の結婚式やマイホーム購入に援助をするならば数百万円は必要であり、自宅のリフォームや自分の介護費用なども考えると出費はさらに膨らんでいくます。
自分の子供に迷惑をかけないためにも余裕を持って計画的に資金を蓄えましょう。
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