こだまの日
「こだまの日」は1959(昭和34)年のこの日に特急こだまが狭軌鉄道で世界最高速記録を達成したことが由来です。
その記録は時速163kmだったそうで、この事をきっかけに日本の新幹線は世界にその名を轟かせることとなりました。
ですが世界最高速記録を樹立した段階は新幹線を本格的に運用するための実験段階だったため、新幹線が実現したのは5年後である1964(昭和39)年になります。
それから50年以上たった今でも「こだま」は東京から名古屋、名古屋から新大阪までをつなぐ日本人の足として活躍をみせています。
現在では新幹線の性能も発達してきたため、当時の世界最高記録である163キロを遙かに上回る約300キロまで速度を出すことができるようになりましたが、駅間が短い事から実際にお客さんを乗せて運用する際にこの速度が出されることはないそうです。
新幹線の安全神話
“新幹線”とは、JRグループ各社が運営している日本の高速鉄道で、1987(昭和62)年までは日本国有鉄道(国鉄)が運営していました。
1964(昭和39)年10月1日に東京〜新大阪駅間に開業した東海道新幹線に始まり、国鉄時代には山陽・東北・上越の各新幹線が開業します。
JR化後も、従来のJR線(在来線)と新幹線とで直通運転を行うミニ新幹線として山形・秋田の2路線が開業し、高速運転が可能な本来の新幹線規格(フル規格)でも北海道・北陸・九州(鹿児島ルート)の3路線が開業に至るなど、新幹線網の拡大は半世紀にわたって続けられており、2018年現在も北海道・北陸・中央・九州(長崎ルート)の各新幹線が建設中です。
2015年度の年間利用者数は3億6000万人にも上ります。
高架橋やトンネルなどが多く、踏切も無い新幹線では通常の鉄道よりもさらに定時性が高く、年間12万本もの列車が運転される東海道新幹線でも平均遅延時間はわずか36秒に留まります(2011年度)。
また、50年以上に渡る新幹線の歴史の中で、車両や線路の施設や設備の異常、運行する側の不手際等に起因する乗客等の死亡事故は一度も発生しておらず、この事実は“新幹線の安全神話”として語られています。
駅ホームでの事故(駅ホームから転落または故意に投身し車両に接触、あるいは架線に接触し感電など)や線路内立ち入り等による死亡例は多数発生しているものの、これらは鉄道事業者側の責任事故ではなく、またこれらは新幹線システムそのものの根本的欠陥に起因する事故ではないため、新幹線の安全性に関しては非常に高いものと捉えられています。
このように、新幹線車両自体の脱線、転覆や衝突による旅客死亡事故は未だ発生していませんが、重大な事故に至る一歩手前の事態は過去に何度か発生しています。
また新幹線には、地震が発生した際、大きな揺れが来る前にブレーキをかけて緊急停車させる“早期地震検知システム”なるものが導入されています。
2011年の東日本大震災時には27本の東北新幹線が運行中でしたが、このシステムのおかげで大きな揺れの前に緊急停止したため、乗客にけが人などの被害はありませんでした。
東海道新幹線では現在、初期微動を検知してから列車を止めるべきかの判断までにかかる時間は2秒としていますが、さらに0.5秒まで短縮する研究が進められています。
新幹線の活躍場所は、日本国内だけではなく台湾にも、新幹線の車両が導入されています。
中国にも車両が輸出されましたが、技術が盗用されることにもなってしまいます。
インドネシアへの輸出は破算となりましたが、その代わり、インドでの採用が決まりました。
一方、日本での技術革新の投入は一足飛びにリニアモーターカー方式に向かいつつあり、着工も始まったリニア新幹線は、最高速度500km/hの超電導磁気浮上式リニアモーターカーにより建設される予定です。
2011年5月26日に整備計画が決定され、2027年の先行開業を目指しています。
現在では新幹線を利用した日帰り旅行も数多く企画されていますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
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