マッシュルームの日
「マッシュルームの日」はこの日がキノコ栽培の父と呼ばれる森本彦三郎氏の誕生日であることから、マッシュルーム販売の専門店である株式会社ワキュウトレーディングが制定しました。
森本彦三郎氏は日本初のマッシュルームの栽培を成功させ、国産のマッシュルームを作った人物となります。
株式会社ワキュウトレーディングによるとこの日を「マッシュルームの美味しさ、栄養成分などをアピールして、多くの人にマッシュルームを食べてもらう」という事が目的のようです。
マッシュルームはメロン栽培がきっかけで発見される
“マッシュルーム”とはヨーロッパから導入された食用栽培種である担子菌門ハラタケ科の茸のことで、和名はツクリタケといい、国内生産初期の商品名に由来する西洋マツタケという名称もよく用いられ、英語圏では茸全般を示す言葉でもあります。
マッシュルームの人工栽培のきっかけを作ったのは、メロン栽培でした。
16世紀にフランスやイギリスのような寒冷多雨の西ヨーロッパ諸国に、南欧からメロンが導入され、高温乾燥を好む西アジア起原のメロンを栽培するために、これらの国々では厩肥の発酵熱を熱源とする温床が用いられるようになります。
17世紀半ば、あるいはもう少し早い時期に、パリ郊外のメロン栽培に用いられた廃温床の熱源厩肥にハラタケ類が発生しているのが注目され、食用に採集されるようになったのです。
さらに、茸の発生する廃温床に家畜の糞や敷き藁をかぶせて、さらなる子実体の発生を促すようになったのが、人工栽培の最初の試みでした。
以降、欧米で発展を遂げたマッシュルーム栽培は明治の中ごろに日本にも導入され、新宿御苑で試験栽培が行われましたがこの時は普及には至りませんでした。
日本における栽培の普及は、さまざまなきのこの栽培の先鞭をつけ、“きのこ栽培の父”とも呼ばれた森本彦三郎によるものです。
森本彦三郎は1904年17年間のアメリカやヨーロッパでの修行でマッシュルーム栽培の最新知識と技術を身につけ帰国し、1922年に栽培に成功、その後マッシュルーム栽培事業と缶詰の輸出を軌道に乗せ、さらに純粋培養による種菌製造を開始し、“西洋マツタケ”の商品名による種菌販売とともに、栽培の技術指導を行いました。
マッシュルームはそのまま、あるいは水煮にして缶詰として流通しています。
香りは薄いが味がよく、西洋料理によく用いられ、バター炒めにしたり、スパゲッティミートソース、グラタン、オムレツなどにされ、茸としては珍しく加熱せずに薄切りにしてサラダとして生食することもあるようです。
マッシュルームはなかなかメインの食材として扱われることは少ないですが、実はうまみ成分であるグルタミン酸がしいたけの3倍も含まれており、ビタミンBやD群、ミネラルやカリウムなどの栄養素の他、食物繊維も豊富です。
マッシュルームがメインの食材としてのレシピも多数公開されていますので、マッシュルームを主役にした料理に挑戦してみるのもいいかと思われます。
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